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戦艦越後太平洋戦記  作者: 賀来麻奥
軍と言う暴風
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出撃前の最終準備

 陸軍はこの日再びカリフォルニア侵攻作戦の戦闘兵の数を検討し戦車の需要性を図演により明白にした。これにより新たに第1機甲師団と対戦車砲を連隊と共に多数新たに送り込むとした。さらには第7戦車旅団と混成56歩兵旅団を送り込むことを決定した。これをカリフォルニア派遣機甲軍団として第15軍団と全て合わせて、総合兵力は12万にも及んだ。戦車も320輌ほどもある。この内ほとんどが97式戦車と95式軽戦車がほとんどだが、97式乙型というディーゼルに取り替えた型のものもある。

 ディーゼルエンジンは大きく出力も低いのだがもともと航空用エンジンを無理やり転用した97式戦車には余裕があり同馬力のディーゼルを作成でき機動性に問題は無かった。ただ冷却不足などで搭乗員の疲れとディーゼルの振動が懸念された。

 さらにリベット接合から電気溶接を97式戦車より取り入れ見た目はきれいとなった。利点としては軽油ということである。しかし良質の燃料を得ている日本軍は専ら中国戦線用と考えていたためあまり送られていない。

 またカリフォルニア派遣機構軍団は名前が長いため、派遣機甲軍や「カ」号機甲軍団と略して呼ばれたりもした。



 海軍のほうは大型巡洋艦が軽空母や戦艦より早く完成した。また日向の高速輸送船案は可決されてもう少しで航行できる。

 

海軍:第1戦隊 戦艦  「越後」「飛騨」

       巡洋艦 「利根」「最上」「三隅」「熊野」      

      駆逐艦 4隻

   第2戦隊 巡洋艦 「高雄」「愛宕」「摩耶」「鳥海」

         駆逐艦 5隻

   第3戦隊 2個水雷戦隊 7隻

   第4戦隊 大型巡洋艦「松浦」「狩野」、駆逐艦4隻

   第5戦隊 空母「赤城」「加賀」「飛龍」 

       小型空母「龍驤」「隼鷹」新型軽空母「天鶴てんずい」 

       大型巡洋艦「木曽」 駆逐艦8隻

        (艦戦90 艦爆72機 攻撃機84機+偵察8機)

   第1輸送船体 高速輸送船 7隻 駆逐艦2隻

   第2輸送船体 輸送船   25隻 駆逐艦3隻

   第3輸送船体 輸送船、タンカー、貨物船40隻 水雷船、海防艦 10隻

   第6戦隊   轟水12隻 日向型輸送船

 

 輸送船は陸軍と海軍で別々に戦力を持つのでなく統一するとしたため陸軍の輸送船も動かすこととした結果非常に多くの輸送船を集められた。大型巡洋艦は4隻中3隻を使用することにしている。。1隻はドッグの問題でカリフォルニア侵攻作戦に間に合うようには作成されないらしい。

 新型空母の天鶴は豪州方面のほうを持ってきたもので2ヶ月で起工された。訓練等もやや進んでいた。日向型輸送船はまだ未完成艦と言っても良かった。実は空母として建造される予定だが間に合わず、陸軍が兵員数を増加したためハンモックや棚を改造したベッドなどを飛行格納庫に入れて新たに4000人と戦車30輌が乗せられる用に改造されていた。戦車は分解して運べるので航空機用につけられたクレーンで陸揚げできる。

 駆逐艦が予定より減ったのはいままでに多数の駆逐艦を失っているからである。ミッドゥエー海戦では松風、朝風、夕凧、如月、皐月、三日月、夕月、吹雪、深雪、東雲、薄雲、綾波、雨霧、曙、潮、子日、山風、江風、五月雨と19隻も有る。さらに珊瑚海海戦では追手、疾風に加えてフィリピン海戦では白雪、初雪、白雲、磯風の6隻合計で25隻が開戦からいままでに失われた。


 また戦艦も長門、陸奥、扶桑、比叡、霧島、日向の6隻の戦艦を失っている。日向は別の船として生まれかわったた。陸奥は座礁して要塞扱いのため、これらは例外としても4隻が沈んだ。かつてのビッグ7と呼ばれた1隻は海のそこへ消え、高速艦として運用の幅が広く年が幼い子供にもその名を知られている戦艦が2隻も沈んでいる。

 戦力の消耗と供給が同等程度にしかなっていない。ではどのようにすればいいのか?山本五十六はこの作戦に強く反対しなかった。と、いうのも今回はカリフォルニアを占領したら米軍も戦争を継続する気をなくすだろうと考えていたためである。つまりは最終的にアメリカの国民の意志で戦争を終結させようと目論見なのだ。


 

 作戦決行日は12月20日で後2週間となった。


 

 その1週間前に海軍軍令部では山本五十六の人事移動が行われた。山本は航空艦隊司令長官に任命された。機動部隊は南雲忠一司令長官、草鹿龍之介参謀長とする第五戦隊が編成され源田は航空参謀に任命された。


 カリフォルニア侵攻作戦は「あ」号第一作戦とされた。艦上戦闘機である96式戦闘機も空母に載せられる機だけは中島エンジン「寿」四一型9気筒から「光」エンジン3型9気筒に返られた。馬力は800馬力である。


 速度は時速500キロにまで上昇した。巡航速度も上昇したため航続距離は2100キロと言う広大な距離を飛べた。9ミリ機銃を2挺、20ミリ機銃2挺に変えた。重量はいささか増加したが馬力の上昇でまかなえるものだった。新型の96式艦上戦闘機22型の訓練は2週間しか行われてないが機体は大体同じなのでなんとか実戦でも通用しそうだ。


 そして迎えた12月15日この日、横浜の湾より連合艦隊と輸送船の部隊が出撃した。

 大型巡洋艦の名前に違和感が…。まあ新しく作ったらこんな感じです。次第になれていってください。

 パワーアップした96式艦上戦闘機と新たな戦力大型巡洋艦と軽空母は、計画を遂行できるのか?

 

 感想で史実と違うのに違和感があるというのが来ています。ちょとずつ説明を加えていきます。(重要なのに忘れてた orz



(・д・)さて次回は…

 「アメリカの誤算」

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