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戦艦越後太平洋戦記  作者: 賀来麻奥
軍と言う暴風
43/115

米油田進攻?アフリカ戦線の異変

 「アメリカ本土に上陸?」疑問の声を上げたのは米内である。米内は山本五十六と同じく航空機主義者である。そして非戦派であった。

「そうです陸軍は乗る気ではありませんが、もしそうならねばならないというなら動くという人物がいます」と山口多門は言った。

「その前に兵站が持たんよ。空輸部隊と高速輸送船などを使っても1個師団程度しか上陸させられないし、物資も1月程度しか持たない」と豊田副武がまっとうな返答を返してきた。

「しかしカリフォルニアの油田だけならそんなに兵士は要りませんし、近衛師団も動くようです連合艦隊が総力を挙げれば…」と必死に計画の流れを話す。

「連合艦隊とていま疲弊しきっているが…。その前に陸軍のさんかしてくれる男とは?」と黙っていた鴨田が口を開いた。連合艦隊艦長であるこの男はどうやら作戦が可能かどうかではなく作戦の内容に興味があるようだ。

「牟田口 廉也中将です」少し間が空いた。


…。

「ほう」と短く鴨田が言った。牟田口 廉也はマレー半島で手榴弾を受けて血まみれになりながら作戦を指揮した男である。ただし兵站を軽視する傾向にある。

「その作戦を遂行するには海の輸送を強化する必要が課題と言うわけか」と山本五十六は言った。


「ならば航空機で…」と米内がつぶやいた。

「航空機か。役に立つのかね?」と豊田が言う。彼は今段階機動部隊を軽視している。ミッドウェーなどで損害を受けているため無理も無い。


 機動部隊は現在、南雲少将がとっている。


 その小規模版機動部隊を指揮する予定にあるのが山口多門である。ただし直接戦闘指揮を取るのは小沢である。


「ならば、それ以外に方法は?」

「簡単だ。われわれには越後をはじめとする連合艦隊があるではないか」鴨田が作戦方針を決めた。

 


 そして山口多門の作戦を筋としてこのような作戦が練られた。


 作戦指揮者 陸軍:東条英機  海軍:鴨田繁太郎


 陸軍:第15軍(第18/31/33/56師団)近衛第3師団、他、砲兵、輜重兵など3000余名。

    予備軍(川口支隊、予備軍)

    総兵力 8万4000名+5000名


 ※まだ艦隊を編成中であるため非常におおざっぱである。


 海軍:第1戦隊 戦艦  「越後」「飛騨」

         巡洋艦 「利根型」「最上型」      

         駆逐艦 12隻

    第2戦隊 巡洋艦 「高雄型」

         駆逐艦 12隻

    第3戦隊 2個水雷戦隊

    第4戦隊 大型巡洋艦2隻、駆逐艦

    第5戦隊 正規空母4隻 小型空母3隻 大型巡洋艦1隻 駆逐艦12隻

        (艦戦90 艦爆72機 攻撃機84機+偵察)

    第1輸送船体 高速輸送船 7隻 駆逐艦2隻

    第2輸送船体 輸送船   20隻 駆逐艦2隻

    第3輸送船体 輸送船、タンカー、貨物船20隻 水雷船、海防艦 10隻

    第6戦隊  予備編成中 轟水12隻



 といったややいい加減な編成が出来ている。



 1、機動部隊で制空権を確保する。さらにアリューシャン、ミッドウェーなどからも援護を要請する。

 2、第2戦隊、第4戦隊が上陸海岸を射撃、機動部隊攻撃隊も参戦。

 3、敵艦隊は第1/3戦隊で迎撃する。

 4、第6戦隊が第1輸送船体を援護しつつ上陸させる。

 5、第2輸送船体、第3輸送船体は第輸送船体が第1輸送船体が作成した橋頭堡より同時に進撃し第1次反撃部隊を撃退しカリフォルニアの油田を奪取する。

 6、カリフォルニア油田を奪取し制圧し、敵の第2次攻撃がくるまでに"97式特型滑走路"を使用し陸軍機を飛ばし、海軍との連結で撃退。


 とりあえず1週間分の計画は出来ていた。ところで97式特型滑走路とはなんであろうか?


 


 12月1日


 アフリカ戦線はこの日燃えていた。ドイツ/イタリア軍が進撃し北の大陸輸送線はアラビア海にまで伸び、太平洋へと手が出せるようになった。これにより大西洋の制海権はさらに逼迫するのだろうか?


 ドイツ軍は太平洋にUボートを回しこみインドのほうの海軍撲滅へと移る。さらに大陸ではソ連軍を相手に敢闘。トルコもソ連にかなりの兵力を送り込んでいる。


 そのときアフリカ戦線である国が動いた。


 「ドイツの偵察部隊だ」

「撃てぇ!」

 銃声が鳴るとバイクに乗っていたドイツ兵は転倒し起き上がることは無かった。

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