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戦艦越後太平洋戦記  作者: 賀来麻奥
変わり行く戦局
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つかの間の小攻撃

 10月も終わりに近づき26日となっている。ここでは97式大艇を改造した97式輸送機としてせっせと機銃と燃料を運んできていた。最大重量は2トンとなっている。2トンといえば97式戦闘機さえ積めるものである。ただこれを可能とするために武装が無い。そのため96式戦闘機が6機ほど護衛についていた。護衛される97式輸送船は20機と言う編成である。

 

 その眼下の海中では米潜水艦の目撃情報が入っている。現に数週間前大型輸送船6隻と2等駆逐艦1隻でポートモレスビーに向かっていたところ1隻が沈みもう1隻は航行不能になってしまった。

 その航行不能艦も20分後に曳航不可と見て総員退艦した。


 燃料が97式輸送機1機につき100オクタンの燃料が2000リットルが、落下燃料タンク付で約600リットルが必要でありこれで3回満載状態で飛ばせる。ちなみに胴体内燃料は2型から付けられたものであり当初はパイロットを火災から保護のため1型は550リットルで4機近く飛べる。97式戦闘機の航続距離は2型が1750k/h、1型なら1600k/hとなっている。

 

 ポートモレスビーは今や97式戦闘機32機、96式陸上攻撃機24機が配備されていた。96式陸上攻撃機は「興」三三型エンジンが2つ装備されていた。9mm旋回機銃3挺(胴体中央部上方・側方)

20mm旋回機銃1挺(胴体後部上面)そして、60kg爆弾12発、250kg爆弾2発、500kg又は800kg爆弾1発が積める。さらに97式重爆撃機が12機だ。


 

 豪軍はオーストラリア本国南部はいまだ補給を受けれることが出来ていた。北部も2割程度がまだ使用可能だ。今回の作戦はアラフラ海に浮かぶ7個の島を爆撃するものだ。作戦実行日は今日26日、28日、30日に爆撃する計画だ。さらに陸軍の2個連隊と800名の工作兵が派遣される。そして東に位置するガダルカナル島に3000人の工作兵士と1個大隊が派遣される。 



 そして基地の防衛として97式戦闘機12機と偵察機や連絡機などを除いて56機が午後3時ごろにポートモレスビーを飛び立った。

 かくして3時間後夕方のプリンスオブウェールズ島、ポセジョン島、ズナ島が爆撃された。プリンスオブウェールズ島には焼夷弾が降り注ぎ夕焼け空と同調し豪快に炎が燃え上がった。ズナ島には600キロ爆弾が降りまかれ、ポセジョン島にも焼夷弾が降り注がれた。

 ただし民家が焼かれることは無く港が破壊された。ようするに海軍力が一番の脅威なのだ。


 

 

 アラビア海で突如海で爆音がなびいた。するとインドの物資を積んだ日本所有の船舶が破壊された。


 ドイツのUボートが紅海より侵攻してきたのだ。実はUボートを分解しておりエジプトを占領して分解したものを大急ぎで建造したものだ。遂に日本海軍までにもUボートが襲いかかってきたのだ。


 この日11月10日であった。



 豪軍勢力阻止のための爆撃は湾をすべて破壊したが事実上の損害はほとんど無かった。日本軍はこの島を占領したが敵の軍隊は合計で1200人いたが各島に分散されていたため2000名で各島をしらみ潰しに占領したため、日本軍の損害は300名も無かった。日本軍は対空砲を配置してもしものときように対空射撃が出来るようにしていた。47ミリ高射砲3門、88ミリ砲12門が各島に置かれた。プリンスオブウエールズ島には航空機の9ミリ機関銃や20ミリ機関銃が置かれた。


 

 山口多門は言う。アメリカ本土まで上陸すべきだと。12月のことであった。 

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