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戦艦越後太平洋戦記  作者: 賀来麻奥
侵攻と暗雲
24/115

珊瑚海海戦

 長門は船体が一度浮いたかと思うとすごい勢いで右側に傾きその衝撃で発生した波で甲板が洗われ、水兵が4人黒い海に引きずり込まれ二度と浮かんでこなかった。長門は少し平行に戻った。

「被害を知らせよ」すばやく徳永艦長がよろけながらも命令を下すと

「艦橋中央部に1発命中」という声が伝声管を伝わってきた。その横では1人の男が計器をずっと見ていた。艦橋には船がどれだけ傾いたか分かる計器が付いている。1度、2度…そして「5度傾いています」と言った。

「意外と少ないな。さすがだ」と感心していたがそれどころではない。現在空襲を受けているのだ。そして速力22ノットまで低下しつつ回避行動を行っていた。

 その時魚雷命中箇所の穴を塞ごうと毛布や板を持ち一所懸命応急手当をしようとしていたが、いかせん回避行動を行っているのため浸水はどんどん強くなる一方だ。


 さらにアメリカ攻撃隊は手を緩めない。戦闘機からは小型爆弾が小石のように投下される。第2主砲天蓋に命中した。しかしこれはこれは弾き飛ばされなんの被害も無く茶色の汚れが付いただけだ。弾き飛ばされた爆弾は海中に落下しそこで爆発した。


 数十分後…戦闘は終了した。長門は魚雷を受けたのを除き物理的被害は無かった。しかし機銃掃射で計30人が死亡し、50人が負傷した。

 長門は速力を一気に落とすと応急措置をすばやく行った。ここで沈めてたまるかといわんばかりに働く。排水ホースが破裂しそうなほどの海水を吐き出し、皆広がった穴をなんとか塞いだ。

 作業は30分続いた。

 

 〇一二〇


「少々遅れたな。それ敵さんに仕返しをしてやれ」

 徳永は参謀長とと話ながらモレスビー砲撃を決行した。さすがに陸軍を見殺しには出来ない。

「全主砲砲撃開始!!」長門、伊勢、日向が16インチ砲弾8発、14インチ砲弾20発を一度に吐き出し轟音と共に海は明るくなった。目的との距離は3万メートル離れており攻撃を受ける心配は無い。すき放題すればいいのだ。陸軍の攻撃は〇二〇〇から開始されるため40分間だけで出来るだけ多くの目標を破壊する必要性がある。


 第二次攻撃の準備をしていたアメリカの攻撃隊は滑走路を破壊され司令塔は炎上した。火薬庫は破壊されなかったが半数の戦闘機が鉄くずに変わった。その傍ら頭に血が上ったアメリカ軍はB-17という怪鳥を駆り闇の空に消えていった。


 〇一五〇

 主なアメリカ軍の野砲がつぶされアメリカ軍はジャングルへ逃げ出したりさえした。もうじきで砲撃終了をかけようとしていたその不気味な爆音が聞こえ伊勢がいきなり水柱で囲まれた。何が起こったかわからないがやられたと直感したが、水柱が消えうせると伊勢はその姿を見せた。


 対空戦闘開始。しかし敵の姿は見えない。

 かなりの高度にいるんだなと確信した徳永は高角砲・主砲・副砲ところかまわず仰角を最大まであげて砲撃を開始させた。

 不気味な爆弾の落下音がする。至近弾で破片が艦橋の窓ガラスを突き破り閃光が視界を奪った。とにかく回避行動するしかない。

 日本艦隊の高角砲は弾幕がはれないという欠点があるが、結構高性能で日本海軍ではもっも多く使用されたものである。


 その時日向の第5砲等に250キロ爆弾が命中した。轟!!第5番砲を突き破るとそのまま火薬庫で大爆発を起こした。日向は一度膨れたかと思うと後部の甲板が吹き飛んだ。そこから炎が火山の噴火のごとくでて煙がもうもうと立ち上った。


 〇二〇〇 日本陸軍が総攻撃を開始した。

 

 

 書いてたのに1回消えるという事故があった。

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