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戦艦越後太平洋戦記  作者: 賀来麻奥
侵攻と暗雲
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中国侵攻

 3月8日 マレー侵攻の日本軍部隊が破竹の勢いで進撃を進めていたころだった。


 陸軍はフィリピン諸島の侵攻をいよいよ本格的に始めていた。

 そのころ陸軍が最近満州地方に盛んに輸送船で兵員や物資を送り届けていた。最初は対ソ戦の準備かと思われていた。


 3月15日


 突如、満州の関東軍60万人がなだれのごとく中国領土に侵攻し始めた。政府は中国に宣戦を布告した。。

 満州に備えられていた35センチ砲が火を吹き中国軍の防衛網を吹き飛ばした。度肝を抜かれた共産軍が我先にと敗走していった。

 

 この日ソ連と黙秘で同盟を結成した日本軍は中国侵攻に大兵力を向けた。これにより南方作戦に若干の支障が生じた。全体的に実に25パーセント以上の兵力を中国侵攻に向けたのだ。


 上空より陸軍の新鋭戦闘機九七式戦闘機が250キロ爆弾を叩きつけ、荒鷲の武勇を見せ付けるかのように機銃掃射を行っていく。

 新鋭の九七式戦車が突き進み8センチ砲でトーチカ陣地を粉砕した。火砲の支援の下、日本兵が塹壕に踊りこんできた。たちまち激しい肉弾戦となり近接戦闘が得意な日本兵が優位に立った。

 

 最新鋭兵器を可能な限りつぎ込んだ日本兵に中国軍はなすすべがなかった。

 日本軍は南京にただ突き進んだ。

 機関銃の発射音とともに共産軍がなぎ倒され、後から銃剣を光らせ唯々突き進む。空気を切り裂く音と共に地面がえぐれ振動しそれを象徴するかのような爆発音が聞こえる。

 火砲や空襲は民家や軍事施設、人、家畜に容赦なく襲い掛かり瓦礫の山が築かれ、あたりには死臭と火薬のにおいが漂っていた。 


 3月16日

「化け物軍艦を見た」漁船に乗り沖に出ていた沖縄の一人が仲間にそういった。「本土のほうは上げ名でかい船を作ってすごいなー」と言った。その漁船の人の仲間は「だが沖縄の海はやっぱり漁船が似合っている。沖縄の海は平和が一番だぁ」


 その化け物軍艦とは戦艦越後以下16隻だ。


 戦艦「越後」「金剛」「榛名」

 巡洋艦「高雄」「愛宕」「摩耶」「鳥海」

 駆逐艦「桜」「柳」「椿」 「檜」「樫」「榧」

 輸送船「阿蘇丸」「豊後丸」「ふぃりぴん丸」


 駆逐艦は旧式で速力も27ノットしかなかったが改装が行われており28,5ノットまでに上昇していた。

 対潜用の駆逐艦として建造されている。

 輸送船は高速輸送船だ。この前1隻建造された。


 この艦隊は速力16ノットで台湾に向かっていた。


 大本営より受信「沖縄ニ 雪降ラズ」



 「長官付きました」「うむ」鴨田の姿がそこにはあった。


 「艦砲射撃とはむなしいな」「まあそういわずに」神がなだめた。「まあ日本が勝つならそれに越したことはない」

 「全主砲 砲撃開始」


 台湾近海の海域から戦艦の砲撃音が轟き中国大陸に降り注がれた。

 日本がついに中国に宣戦布告。

 戦いはどうなるのか?

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