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戦艦越後太平洋戦記  作者: 賀来麻奥
栄光の海戦
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それぞれの思惑

 2月21日 アメリカ軍は真珠湾を塞いでいた扶桑を遂に除去することが出来た。


 そのころ海軍では「ジャップの連中は航空機でイギリス戦艦をつぶしたそうじゃないか」とキンメルが言った。「じゃあ空母を量産する必要性があるな」とアーネストキングが言った。

 アーネストキングは真珠湾攻撃をされたとき「潜水艦で来るとは思わなかったがここを攻撃してくるのは分かった」という名言を残した人物だ。海軍作戦部長である。


 2月24日 日本の長崎のドッグでは大改装段階に入っている山城がドッグ入りしていた。ちなみに撤去された14インチ砲は満州に置かれ対ソ連用の砲とされたいた。陸軍は海軍に恩を返そうとしたらしいが結局何もしてないままだ。

 鴨田大将は山口多聞と会話をしていた。「いや鴨田さん私にこの艦を任せてくれるのですか」「ああ、俺は今まで航空機で戦艦を沈めるのは不可能と思っていたが、この前ので考えが変わったよ」「いやあの山城がこうなるとは思いませんでしたよ」山城は防空戦艦に生まれ変えあるのであった。

 予定としては機銃を100門以上高角砲50門また艦載機も十機程度が積めれてカタパルトが2基装備される予定であった。また対潜用の水中聴音機を装備しテストするという思惑もあった。

 山口は鴨田に感謝していたが鴨田としてはこれでしばらく黙っているだろうという考えだった。


 航空隊のほうは九六式戦闘機が普及し始めていたときに新エンジンの開発が進められていた。

 馬力は1000馬力以上が求められた空冷エンジンだ。またその機体も新しく作成されている。恐らく完成は来年になるため97式戦闘機と命名されるであろう。



 このころ山本五十六は自分には山城が渡されなかったことを別になんとも感じていなかった。なにしろ新型戦艦の授与が言い渡されたのだ。新型といっても越後の2番艦だ。

 名前はどうなるかはまだ分かっていないが今呉の唯一空いている大型ドッグで既に船体どころか主砲の取り付けさえ行われていた。


 シンガポールでは上陸した日本軍戦車部隊の圧倒的な攻撃力になすすべなく逃げまとったいたオランダ軍は早くも貯水タンクを破壊され降伏に追い込まれていた。その数8万人。


 いまや無敵皇軍とどまることを知らず侵攻を続けていた。

 

 その頃ソ連は中国の領土の10分の1を蹂躙していた。英国軍はドイツが変な動きをしないように見守る必要性があった。


 そして日本はマレーのことが終わったら一気にボルネオ島やフィリピンに侵攻すべきだという作戦にまとまった。シンガポールにいた艦隊の内アーク・ロイヤルである。修理途中で日本軍が侵攻してきて一気に艦隊が逃げ出したがこの艦と巡洋艦のエクセターが脱出時に日本艦隊により拿捕された。


 アークロイヤルはそのまま修理され廃止された「加賀」として扱われることになった。エクセターは白土湖 からとって白土しらちと名づけられた。軽巡洋艦は日本では川や山の名前がつけらていた。

 ちなみに戦艦は旧国名で空母は造語や同じく川の名前や旧国名などとまちまちであった。


 米軍はフィリピンに日本軍がやってくることは察知していた。また日本軍は来るだろうと感づいていた。

 

 第三艦隊「赤城」「鳳翔」「瑞鳳」「蒼竜」

 第2艦隊

 第一遊撃艦隊「越後」「金剛」「榛名」「山城」(一応特型戦艦となっている)

 第二遊撃艦隊「長門」「陸奥」「比叡」「霧島」


 第一艦隊「高雄」「愛宕」「摩耶」「鳥海」

 第二戦隊「妙高」「那智」「足柄」「羽黒」

 それぞれの艦隊に駆逐艦が4隻ずつ付いていた。

 (給油艦等を除く)

 つまり計40隻の戦闘艦が集結するのだ。またこれから3時間遅れで高速輸送船2隻と駆逐艦2隻がフィリピンに行く。そして2隻より6000人の部隊を上陸させ、さらにそれから1時間遅れで通常の輸送船が150隻と2等駆逐艦10隻や海防艦で守りながら15万人を上陸させるつもりだった。


 それから1週間後に又兵力を上陸させるという、逐次投入で戦略的には良くないかもしれないが、海戦で勝てば本海戦に参加していない空母で大空襲を行えばいいとのことだった。


 いよいよ米艦隊との1大海戦が始まろうとしていた。

 どうも毎回読んでくださってありがとうございます。

 そろそろ大海戦を起こそうと思い場所をフィリピンにしてみました。

 兵站や補給のほうについてはまだ知識が足りてないのでそこは大目に見てください。

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