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戦艦越後太平洋戦記  作者: 賀来麻奥
TOTAL EDITING (REBUILDver) 
107/115

日米の開戦

==TOTAL EDITING (REBUILDver)== 

(総集編・改稿部分有り) 全20話(+αくらいかも)

 半リメイク作品として真・戦艦越後太平洋戦記を投稿したいと思います。

 各章を一話にまとめ編集をおこないます。ストーリーは基本変えませんが所々時間やタイミングなどに変更箇所があると思います。会話や描写を基本省略しています。ただまとめる下手なので長いと思います。

 また今回は初期設定の最終回で終わらせたいと思います。

 一九二三年「対米六割か…不利な条約だ」

 ワシントン海軍軍縮会議  

 一,保有比率米英は五割、日本は三割、仏伊は一,七五割。

 二,一〇年間の主力艦建造の禁止。

 三,代艦の最大排水量は三万五〇〇〇トンとする。(例:戦艦の艦齢は二〇年と定め、代艦の建造を認める。)

 四,砲の口径は一六インチに限定。

 五,航空母艦は排水量は二七〇〇〇トン以下。備砲は八インチを八門以下。保有率は主力艦と同じ。

 六,期限は一九三四年一二月三一日。


 一九三四年 さらにこの年は中国国民党が設立した中華民国は崩壊し、共産主義を唱える共産党が国内で決定的な地位を確立した年であった。共産主義の台頭に加え、いままで中国に持っていた権益が全て破棄された形になった。日本は国民党にも認めさせた二一ヶ条の条約を共産党に提示し過半数を認めさせた。だが中華民国ではこれ以降対日感情がさらに悪化することになった。日本は大陸に大きな火種を抱えていた。

 同年、連合艦隊司令長官は嶋田繁太郎となった。青い空がどこまでも続いていた。沸き起こるように入道雲が白く伸びていた。


 一九三五年 日露戦争が終結してからと言うものアメリカの日本に対する感情と言うものは、協力的支援をすべき国家から抑圧すべき国家へと移り変わっていた。ロシアの動きを抑制するためにアメリカは日本にもしもの事があれば日本に支援することも考えてはいた。

 だが予想に反しロシアに辛くも勝利を果たした。有色人種国家が白人国家に勝利したのだ。ロシアが万全の体制でなかったことや、イギリスの支援があったと事を加味しても、有り得ないことだった。「良いインディアンとは死んだインディアンだけ」などと言いインディアンを虐殺しまわり、アジアの島々を次々占拠した国家である。それが正義だと彼らは言っている。

 この狂信的に白人優越主義を唱えるアメリカは日露戦争終結後から日本を敵対した目で見るようになったのは事実だった。

 

 第一次世界大戦でドイツ領だった青島を占拠し、マリアナ諸島などを委任統治領として受け取った日本だったが、その真横にはアメリカ領土のグアムがあった。時間が経つほど日米の睨みあいは激しいものとなった。

 一方忌々しいワシントン海軍軍縮会議はこの年が始まると同時に失効。

 ワシントン条約の切れ目を狙い海軍は各所の海軍工廠で航空母艦や駆逐艦・砲艦なども続々と起工し初めた。


 アメリカはこの年中国にかけた不平等条約を日本に撤廃するように求めたが、日本はこれを無視した。するとアメリカは石油・鉄・ゴムなどの輸出を禁止した。さらに中国・オランダ・イギリスもこれに賛同しABCD包囲網を作成した。ルーズベルトとしては日本を怒らせてアメリカの支配下に置こうとしていた。これは中国進出のための足がけである。


 日本はこの制裁に驚愕した。アメリカから大量の石油を輸入している日本にとっては生命線を切られた様なものである。

 その後日本は貿易封鎖を解いてもらうための交渉が続けられたが、はなっからその気が無かったアメリカは「中国との不平等条約の破棄」と「満州国から軍をすべて撤収させ、満州の権益を一切放棄すること」の二つの絶対条約を通達した。満州国に関しては日本が今まで積み重ねてきたものを根底から取り壊せと言っているのも同然だった。

 

 11月になり大本営陸海軍部の官僚達は対米しかないとほぼ全員が唱えるようになっていた。潜水艦部隊がアメリカの真珠湾に出撃した。米国が一切の譲歩をしないのであればこのまま攻撃を行う事を決定していた。

 末には連絡会議で近衛大臣が辞職に追い込まれた。後任は東条英機となった。東条は既に日本の交渉努力が報われていないとして潜水艦部隊には作戦中止の命令を出すことは遂に無かった。


 12月1日 日本は米国に宣戦布告を通達した。

 

戦艦「カリフォルニア」「メリーランド」「テネシー」「アリゾナ」「オクラホマ」    「ウエストバージニア」「ペンシルベニア」「ネバダ」

 軽巡洋艦「デトロイド」「ホノルル」「セントルイス」「ヘレナ」「ローリー」「フェニックス」

 重巡洋艦「ニューオリンズ」「サンフランシスコ」

 さらに駆逐艦三〇隻が湾内より出てきた。

 

 同日〇〇七〇 宣戦布告をした30分後日本はハワイの真珠湾にて、潜水艦による攻撃を開始した。送り込まれた潜水艦は12隻で防音ゴムなどを施していた。

 

「アクティブ フロー」の命令で潜行していた日本潜水艦隊が展開していた海域にきれいにアメリカ艦隊が入ってきた。


「魚雷は全て装填終了しています」「うむ距離は」という問いに「現在距離二〇〇〇 方向は八〇度」とすばやく返事が返ってきた。

 艦長は顔に笑みを浮かべた。こちら側に潜水艦六隻。そして向こう側にも六隻と配置している。双方雷撃を行い左右から艦隊を挟撃する作戦に出た。

 

 彼らが乗っているのは伊八型潜水艦だ。伊八はやや小型で五〇メートルまで潜行が可能で、水中速力が八ノット 水上が一七ノットとなっている。魚雷発射官は前に四基と後ろに一基と魚雷一五本。定員が五〇名となっている。防御力が薄く定員が少ないがその分、少ない資材で作れるため量産が可能だった。


「雷撃初め」直後アメリカ艦隊の右と左から一二本そして数秒後に又一二本が襲い掛かってきた。水柱が次々乱立し、音が激しく鳴り響いた。

 周りにいた駆逐艦や巡洋艦が次々大破または沈没し始めた。戦艦はカリフォルニア メリーランドに計二本ずつ命中し航行不能。アリゾナが右に二本と左に一本が直撃した。マストを超える水柱が立つ。さらに右に数秒後もう一本が命中した。一回目で右舷隔壁が突き破られているところにもう一本魚雷が命中したのである。缶室にどんどん浸水して。やがて沈没しだした。

 また避けようとして駆逐艦と衝突したりして二次被害も深刻だった。戦艦ネバタが重巡洋艦サンフランシスコの横腹に角ばった艦首を差し込む形となり。差し込まれたサンフランシスコは大破した。


 そして動きが取れないところに第三次波がやってきた。ようやく落ち着いてきて、カタリナ哨戒機で潜水艦を沈めてもらおうとしたときだった。戦艦カルフォルニアとメリーランドは航行不能だったため一〇本近い水柱が立ち、抗いようも無くそのまま沈没。


 何とか浮いていた巡洋艦も再度の雷撃を受け海に引きずりこまれていく。

 オクラホマ ウエストバージニアは沈没艦で動きが出来なくなっていた。そして無理に動こうとしたとき、オクラハマの艦首がウエストバージニアの横腹にぶつかった。速力一八ノットで動いていたのがぶつかったのだ。被害は甚大だった。艦首が完璧にめり込んでいるのだ。

 ウエストバージニアは右側からオクラハマの衝突を受け苦しそうに異音をたてた。その時左から魚雷が来た。

「左舷方向に魚雷を三本確認」もはや運命は決した。左に水柱が立ち上りオクラハマの方面に蹴飛ばされたような衝撃を感じた。そして一度右側に浮き上がりまた左側に傾いた。 オクラハマは後進しウエストバージニアから離れた。ウエストバージニアは非防御区域に当たったらしくあっという間に沈んでいった仲間達の後を追った。そして大爆発を起こした。どうやら格納庫の弾薬が爆発したらしい。オクラハマの目の前で爆発が起きた。  艦首が浮き上がり爆風で船員が吹き飛ばされた。そして下からの爆発だったため恐ろしいほどの水圧が艦底を破壊した。大穴が開いた艦底から大量に海水が浸水してきた。ウエストバージニアは頭から海に突っ込んだ。


 結果として 戦艦はカルフォルニア メリーランド ウエストバージニア オクラホマが沈没した。

またテネシー右舷に二本受けてしばらくドッグ入りだ。

 重巡ニューオーリンズが沈没。サンフランシスコ大破。

 軽巡ホノルル  ヘレナ ローリー フェニックス沈没。他2隻は中破した。

 駆逐艦は一三隻が沈没した。また四隻が深刻なダメージを受けている。


 日本側はこの後四隻が沈められた。しかしそれからさし引いても大戦果である。案の定ルーズベルトを初めとしアメリカ全土は衝撃を受けた。まさか開戦初日で太平洋艦隊が全滅規模の被害を受けたのである。太平洋決戦はこうして幕を開けた。

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