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20代最後のゲイのBL短編集  作者: 赤井獺京
夏の日の彼との銭湯

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中学性の秘密の秘密基地

竹藪の中にある秘密基地。

そこは秘密の場所で秘密の行為をする特別な場所だった。


トウマは中学生になっても小学生の頃に作った秘密基地で遊んでいた。その秘密基地はトウマが一人で作ったもので小学生なりに設計図を描いて、家の倉庫からビニールシートや布団の使われていないものを勝手に借りて作った。場所は家の裏にある、誰も管理をしていない竹藪の中だ。


人が来ることはない。トウマにとって特別な場所だった。母親に怒られて出て行く先は秘密基地で、一人で本を読むのも秘密基地だった。自分の部屋よりも落ち着く、とトウマは思っていた。そして中学生になっても通い続けて、初めての精通もその秘密基地だった。


それはトウマが中学二年生になったころのことだ。部活に入らずに放課後に暇を持て余していたトウマは読書に夢中だった。学校の図書館で大人ぶって、純文学と呼ばれるジャンルの本を借りていた。


その本はトウマを夢中にさせた。読み始めはただの難しそうな小説なのに、堂々とペニスや性行為が描写されている。トウマはそれに夢中になってしまった。トウマにとってのエロ本だった。


学校が終われば秘密基地で本を読んで、昼寝をした。

そんなある日、トウマが起きるとパンツの中が気持ち悪い感触がしていた。学生服のベルトを外してパンツの中を覗くと、白いヌルヌルとした液体がそこにあった。


トウマは本の知識でこれが射精だと理解できた。だけど、女の子とエッチなことをしていないし、自分の手で擦ってもいない。トウマは疑問を抱きながらポケットティッシュで液体を拭いた。


それからしばらくして、それが夢精だということを知る。それを教えてくれたのは親友のカズキだった。カズキはトウマ同様帰宅部で、家に帰ってゲームをするか週に二日は塾に通っていた。そしてたまにトウマの秘密基地に行くこともあった。


トウマはカズキにだけ、この秘密基地に自由に出入りしていいと許可を出していた。それは小学生の頃の話で、カズキはそう言われてその時は喜んだが結局トウマがいない間にそこに行くことは無かった。


ある時トウマは、カズキに大事な話があると秘密基地に呼んだ。2人はお互いの家に泊まっては一緒にお風呂に入って、体を洗い合ったりして兄弟のような関係だった。お互いに一人っ子で、兄弟がいればこんな感じかと話したこともあった。


中学校に入学して、遊ぶ機会は昔よりは減っても週に一度はお互いの家で遊んだ。2人に隠し事は無かった。


「カズキさ、お前オナニ―したことある?」


カズキは口の中の空気を一気に噴き出して、トウマの顔を見た。大事な話があると呼ばれて秘密基地に来てみれば、トウマの第一声がそれだったのだ。


「え、まあ、あるけど……。大事な話ってそれ?」


「うん、僕はまだ?したことないと思うんだけど……」


トウマはこの前の出来事をカズキに話した。するとカズキは笑って言った。

「それ、夢精ってやつだよ。自分で抜かないからだよきっと」


「夢精?」


「エロい夢でも見たんじゃないの?」


そんなことないよと、トウマは返した。でも……、と最近読んでいる純文学の本のことを話した。


「それがきっかけじゃん」とカズキは笑う。自分で処理しなよ、と付け加えた。するとトウマはどうやって? と純粋な疑問をぶつけた。純文学の本に性的な描写は書いてあっても自慰行為のやり方は書いていなかった。


「ど、どうやってって、自分で擦るんだよ」


トウマは首を傾げる。


「書いてあるだろ、純文学とか言う本にきっと」


「そういうことは書いてないんだよ」とトウマは言う。そして教えてくれとカズキに頼んだ。


「カズキはどうやってやり方知ったの?」


「どうやってって……。無意識に触ってたら……」カズキは説明するのが恥ずかしくなって頭を掻きむしる。そうしてどうにでもなれというやけくそになって、トウマのズボンに手をかけた。


「教えてやるから脱げよ」


トウマはカズキの前でズボンとパンツを脱いだ。トウマのペニスは触れずとも植物の芽が大きくなるようにむくむくと天に向かう。トウマの顔は赤らんで流石に恥ずかしくなる。カズキも一緒だった。カズキも顔は真っ赤に、いけないことをしている気持ちになった。


「どうすればいいの」とトウマは聞く。カズキはトウマのペニスを掴んで前後にゆっくりしごく。トウマは腰が引けて、感じたことのない気持ちよさに体がむず痒く熱くなる。


こんな感じで自分でやってみな、カズキは手を離した。そしてカズキもズボンとパンツを下ろして向かい合って自分の物をしごく。2人は見つめ合って何も話さなかった。息遣いが荒くなっていくのと、竹藪が風に揺れる音だけが二人の耳に届いた。


そしてカズキがいきそう、と言うとトウマは熱くなってきた、と言う。二人は同時に全身の力が抜けきって地面にへたりこんだ。二人の白い体液は地面で混ざりあって一体となる。


こうして秘密基地は、二人の秘密の行為の場所となっていく。


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