波乱万丈お騒がせ男は私の彼氏です！

”波乱万丈お騒がせ男は私の彼氏です！”

私の彼氏は、彼が５歳の時に両親が家で首つり自殺をしている

ところを彼は目撃してしまう。

その日は、母方の祖父母の家に預けられていて彼が家に入ると？

両親が首を吊っていたらしい。

直ぐに祖母が彼の目を手で覆ったのだけど、既に彼が見た後だった。

彼は今でもその出来事が忘れられないと言う。

その後、その祖父母に彼は育てられたのだけど祖父は彼に教育と言って、

かなり厳しく彼になにかあると言っていたらしい。

でも唯一の救いが、祖母だけはいつも彼の味方で居てくれた事だった。

彼が祖父に怒られると、”反省部屋”というところに入れられる。

狭い部屋で４畳半ぐらいの何もない部屋。

ジメジメした場所で薄気味悪い場所でもあった。

まだ幼い彼はその部屋に入るのが凄く嫌だったらしい。

何故なら？　”その部屋に居ると何か分からないうめき声が聞こえるからだ。”

グォーーーとかガァーーーとか人のような声に彼には聞こえたらしい。

そんな時彼の為に、祖母がおにぎりとお味噌汁を持って来てくれた。

優しい祖母が彼は大好きだったと私に話してくれる。

・・・でもある日、”急に祖母が亡くなった。”

何故？　祖母が亡くなったのか彼には全く分からなかった。

祖母の葬儀が終わってすぐに、祖父が再婚したと彼に言い若い女性

を彼に会わせたらしい。

その時の彼は何にも分からなかったらしいが、歳を重ねるにつれて

祖父が祖母を殺したんだと気づいた。

祖父と再婚した女性は彼と殆ど歳の変わらない女性で、

その女性は祖父の遺産が目的だったのだ。

祖父はその女性と再婚してたった半年で亡くなってしまう。

死因は？　”老衰”　事件性はないと警察も動く事はなかった。

でも本当は、祖父の再婚相手のこの女性が毒をもって祖父が亡く

なっていたのだ。

その後、彼は直ぐに施設に預けられた。

祖父の再婚相手が彼の面倒を見ないと言ったからだ！

彼は施設で育てられ１８歳で施設を出て今に至る。

ただ誰にも迷惑をかけず彼は育ったわけじゃない！

それなりに悪い連中とも付き合い、いろいろ警察のお世話になる事も

あったらしいのだ。

・・・そして彼は私と出会う。

『七世、俺に着いてきてくれるか？』

『えぇ！？』

『”俺と一緒になってくれ！”』

『えぇ！？　ううん。』

彼の人生は、”波乱万丈でお騒がせ男だけどそんな彼が私の旦那です！”

今は落ち着いて、私と幸せな家庭を作りたいと本気で想って建設会社で

土方の仕事を汗水たらして働いてくれている。

毎日朝早く起きて、泥だらけになって毎日帰って来る。

でもいつも弱音を吐かない彼を私は優しく迎えるようにしている。

”今は私だけが彼の拠り所。”

この先も私は彼と一緒に人生という道を歩んで行きたい。

”これからも私の事、それとお腹の子の事もよろしくね。”

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