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脳筋ピアニスト  作者: ぺみ
3/4

善行は突然に

倫理観を学習させるべきだと、使命感等がどうこう言うのである


アニマ「今日だけ一日一善やる」


ノニア「じゃあ僕は一汁三菜やる」


こうして無償の善行と健康の生活が始まってしまったのである。


アニマ「グランドピアノを買ってきたぞ」


ノニア「ありがとうございます。では早速」


アニマ「何をするんだ?」


ノニア「えっと、演奏」


アニマ「弾けないだろう?」


ノニア「そうだけども……」


アニマ「仕方ない。この私様の華麗なる腕前で、お前の無能さをカバーしてやろうではないか」


ノニア「ありがとう。それじゃあお言葉に甘えて」


アニマ「おうよ。任せておきな。では、始めるとするか」


ノニア「さてと、その前にお前に聞きたい事があるんだが」


アニマ「黙れ変態。すみやかにしね」


ノニア「待ってくれよぉー」


アニマ「……」


ノニア「わかったからそんな目で見るのはやめてくれ」


アニマ「それなら良い。あとそのピアノ、キウイを売り飛ばした金で買った。いい加減足がつきそうだったからな。マネーロンダリングというやつだ。当然、盗賊団は解体して旅団にするから。よろしく」


ノニア(こいつ本当にただの極悪人だよな)


ノニア「よし、では早速演奏しよう」


ノニアの演奏が始まる。しかし……!


ノニア「ドはどこだ?」


アニマ「それは、レだろ」


ノニア「おお、流石アニマちゃん!」


アニマ「ふっ、こんな事くらい、容易いわ」


謎の目線(ノニアの指って細いのかな?)


ノニア「じゃ、次はキウイを弾きましょう」


アニマ「いらないんじゃないか?」


ノニアーノ「え?」


アニマ「そもそもピアノ自体が要らないんじゃ……」


ノニア「でも……」


アニマ「……確かに。それもそうだ。さっきまで私たち、一体何をしてたんだろうか……」


ノニア「なんかごめんね。僕のためにお金を使ってくれたんだよな」


ノニア「いえ。こちらこそ、ごめんなさい。お詫びに演奏するよ。なんたって、ぼくはピアニストだからね。」ノニアが演奏した。


すると、観客の男の目が光り始めた……!


アニマ「うおっ、何だ?」


謎の目線『素晴らしい演奏だ』


アニマ「はあ」


謎の目線『だが……』


観客の男の一人は、突然苦しみ始めてしまった。


ノニア「ど、どうしたの?!大丈夫ですか?!!」


観客男「うっ……あぁ……!ぐぅ……あぁぁああ!!!頭が割れる!!助けてくれぇぇ!!!」


ノニア「落ち着いて!すぐ救急車を呼ぶので、頑張ってください!

あなたが死んだら悲しむ人は必ずいます!」


観客男「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!死ぬ!死んじゃぅぅう!!」


ノニア「もう駄目みたいですね」


3分間くらい経過した頃。男は息を引き取った。


アニマ「死んだか」


ノニア「まあいいか」


二人は死体を置いて街を出た。


アニマ「これで一件落着かな?」


ノニア「いや、ピアノを置いてきてしまった」


二人の旅路は続く


ノニア「え?ピアノ?

そんなもんはもう必要ねえだろ。それより見てくれ。今月分の小遣い稼ぎの成果を」


ノニアのポケットの中には、100万円の束がいくつも入っていた。


アニマ「……なあ、本当にこれを私達二人が稼いだと言えるのか……?」


ノニア「言えるさ」


アニマ「本当かなあ」


ノニア「……多分。あ、ところでキウイってまだいたっけ?確かさっき売り払ったような気はするんだけど」


アニマ「あれはキウイであってキウイではない。キウイという存在そのものを切り取り売ってきたのだ」


ノニアンバキウインガァーヨキィウーウワェッスーゥカーヤサヌォーシキウイくん「ジューC!」


2人は今日も行く。


二人だけの旅路は


これからまだまだ続いていく。


涙あり、笑いあり、ポロリもあるよ(コンプラ的にはない)


いや、ポロリって涙が零れ落ちた音では?と思ったあなたは相当疲れているから早く寝るべきだと思いますよ。オススメは、湯船の中で首まで浸かりながら鼻歌を歌うこと、もしくは誰かが優しく抱き止めてくれた時に感じる安心感です。きっとあなたの心の中の疲れが取れるでしょう。もしあなたが望むのであれば私がその役割を引き受けてもいいのです。もちろんタダでは済まないのでその点については覚悟していて欲しい。では。



次回、ドジョウが出てきてコンニチハ

おたのしみに!

芸術を履き違えているのかもしれない

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