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#7 頼りにされる

 マシロから画家さんについて教えてもらった夜から、一週間が経った。

 相変わらず騒がしくて、僕は雑用ばかり。でも、絵も描かせてくれるようになった。


 あの時みたいにテーマを与えられるわけじゃないけど、描きたいことを描けて楽しい。


「ルラ、少しいいかな?」


 ここに来てから、画家さんが初めて僕を呼んだ。


「今日の夕方、青と黄の絵の具を、地下の私のアトリエのドアの前に置いてくれないか?」


「分かりました」


「ありがとう。今日も私は散歩をしてくるね」


 そう言いながら、頭を撫でる。その時チラッと見えた。

 切り傷のような真っ直ぐな傷が、右手の親指から小指の付け根に沿って。傷に残るくらいだし、痛そう。


「じゃ、私は地下へ戻るね」


 地下へ続く階段へ降りて行った。


「……夕方か」


 キャンバスの大きさとか、描く時の技法によって絵具の消費量って変わってくるし、時間もあるから買い足しに行こうかな。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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