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#26 餞別
多分、婚約。みたいなものをした次の日の朝、ロンバートさんは息を引き取っていた。きっと、必死に看病してきたけど、衰弱しきっていたんだと思う。
ルーンは茫然としながら、ロンバートさんの亡骸に近付く。
「ああ……冷たい……冷たいです」
僕は、号哭するルーンの背中をさすることしかできなかった。
「……ルーン」
僕が家の外に埋めることにした。慣れない土を掘るという作業のせいで、かなり手間取った。戻ってくると、ルーンはもう泣き止んでおり、決心がついたようだった。
「行きましょう、ルラさん。ここは、もう私たちだけじゃ住めません」
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