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#19 約束
「行ってらっしゃい」
画家を見送ってから、僕は地下へ向かった。
「来た」
あの光景がよみがえる。
ドアの音が聞こえないように、ゆっくりと開ける。
部屋にはマシロがいる。リコさんも、知らない男性も。
「だ、誰……?」
振り向くと、両手を天井からつられている鎖で拘束されている少女がいた。目には黒い布が巻かれている。
「君は……」
「ダメ! 来ないで!」
僕の手を払いのける。
「あ、ごめんなさい。ごめんなさい!」
「……もしかして、君、メデューサか?」
「はい。私の母は殺されました。私はすぐに家の物置へ逃げたけれど、あの人に見つかって、ここに連れられて……」
「じゃあ、この部屋にあるみんなも君が固めたのかい?」
「そうです。抵抗したら叩かれる……!」
この子の怯えた表情、本当に怖かった。
「君に触っても、人は固まらないよね?」
「ええ、私の目を見なければ……」
「じゃあ、そのままいて。僕がここから出してあげる。遠いところに一緒に逃げよう。その目を見なければ、君は僕と同じだ。またここに来る。先生が散歩している間に、作戦を立てよう」
指切りをして、僕は部屋を去った。
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