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#17 赤い手を持たず
よし、そうと決まれば……まずは何をするべきかを考えること。ノートに書いて整理しても、画家や弟子に見つかれば本末転倒。これはやめておこう。
鉛筆を持ったまま考える。
――石化する方法を見つけることが一番早い。つまり、地下のアトリエに入る。何があるのかを見るんだ。その正体が何だったとしても、それが真実。
問題はもう一つある。あの画家はどうするか。
僕が真相を知ったことを告げれば、逃げるのか? 僕を口封じに殺すのか? それとも、自分の手は赤に染めず、僕を街の人間を侮辱したという「侮辱罪」で殺されるのか?
どっちにしたって、百パーセント成功させないと僕の身が危ないな。
画家が夜の散歩に出かけた時に、アトリエを見よう。幸い鍵がないドアだし。
石化した人間をキャンバスに描いている。あんなにすごいものを描けるわけだ。
パキッ
鉛筆を折ってしまった。指先は血が止まっているせいで白っぽくなっている。
明日忍び込む。そして、次にここから出る人が地下にいるまでに、画家を固める。
最後まで読んでくださりありがとうございます。




