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#14 旅立つ友

 城から帰ってきた。

 豪華な食事を他の弟子が用意していて、マシロも荷物を地下への階段の近くに置いている。


「おめでとう、マシロ」


「お前と離れるの悲しいな~」


 そう言いながら、頭をグチャグチャに撫でる。


「僕は子供じゃない!」


「ざんね~ん、オレがいなくなれば、お前が一番年下だ。でも、ありがとな!」


「うん」


「……なあ、ルラ。オレ、これからの人生でリコに会えるかな?」


「会えるよ。意外とこの世の中で何が起こるか分かんないもん」


「そ、そうだよな。それじゃ、ルラ。じゃあな」


「うん、バイバイ」


 マシロは荷物を持って、地下へ降りた。そして、他の弟子たちも自分のキャンバスへ戻った。

 僕はいつも隅で描いていたので、すんなりと地下へ行くことができた。


 自分の作品とデッサンする対象と睨めっこする。それも大切なことだと思うけど、これじゃ限界がある。やっぱり、気になるな。


 足音を立てないでゆっくり降りていく。

 ちょうどマシロが部屋の中へ入る瞬間を見た。


 マシロはドアをちゃんと閉めたつもりなんだろうけど、ドアの立て付けが悪くて、少しガタついている。

 そのおかげで中の様子が分かった。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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