不老の魔王?の死
読んでいただきありがとうございます。
ここは今、私が根城にしている古城だ
今日は私にお客さんが来ているその客は剣を古城の主である私に向けながら叫んだ。
「魔王マルル、僕はシールズ王国の勇者カイルだお前を倒しにきた。人々のため倒させて貰う」
私の名前はマルル、巷では知恵の魔王、不死の魔王マルルと言われている。
なぜそう呼ばれているかというと私は遥か昔の神代、神がまだ地上で暮らしていたときに生まれて未だに生きているからだ私以外の者は統べからず死んでいったが私は生き残り続けた。
なぜ私が神代の時代から生き続けているかと言うと私は自分が魔物を倒してレベルアップから得られるステータスやスキルレベルに振れるボーナスポイントを全て防御に振ったからだ。
神代の時代では私のような者は変人や異端者と言われ避けられていたが構わずに振り続けた、その時の私は誰もやったことの無いことをやり遂げてみたいという探究心でいっぱいだった。
ステータスはレベルが上がればステータスの基礎数値が上がるしスキルレベルは熟練度でレベルが上がる。
だがスキルレベルはレベル3までは行けても4、5まではボーナスポイントを振らなければ上がらないので当時の私は防御以外はみんなより弱かったしスキルレベルも3よりは上へ行けなかった。
そしてときは流れ100年と数年、私にも死の足音が近づくのが聞こえてきた頃、私はついにその頂きにたどり着いた。
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名前:マルル
種族:人間
性別:女
年齢:109歳
称号:異端者、初の不老者
レベル100
生命力 A
魔力 B
物理 C
魔攻 B
防御 SS(不老)
ボーナスポイント0pt
[ノーマルスキル]
詠唱破棄レベル3 火魔法レベル3 水魔法レベル3 土魔法レベル3 風魔法レベル3 光魔法レベル3 闇魔法レベル3 回復魔法レベル3
剣術レベル1 拳術レベル1 体術レベル1 魔纏レベル3 痛覚耐性レベル3 錬金術レベル3
[エクストラスキル]
(水+土)木魔法レベル2 (闇+土)影魔法レベル2 (水+風)氷魔法レベル2 (光+回復)神聖魔法レベル2 (回復+闇)空間魔法レベル2 (毒+麻痺+睡眠+精神)状態異常耐性レベル2
[マスタースキル]
(回復+空間)時間魔法レベル1 (光+木)精霊魔法レベル1 (空間+光)結界魔法レベル1
[ユニークスキル]
鑑定【極】 錬金術の極み ■■【1回のみ仕様可】
[装備]
世界樹の魔杖(使用する魔力が1/2になる)
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「やっと、やっとこの日が来た!私はついにやり遂げたのだ!」
私は未だ誰も達成できなかった2つの難題不死、不老の内の一つ不老の存在へとなった。
どうやら防御MAXになると身体の受けるダメージを防げるだけでなく身体の老化をも防いでようになっていた。
人間が死ぬ原因の一つが老化による衰弱死である、なので老化が進まなくなった不老になったと言うことは寿命で死ぬ事が存在になったということ。
私の生涯で本当は色々な事に振れたはずのボーナスポイント5万全てを防御に捧げてやっとたどり着いた不老、長かったでも成し遂げた私はこれから寿命のない不老を生かし様々な魔法を極めて人々を導いていこうと思った。
それが約千年前ほど前の事か三千年前の事かはもはや思い出せないが何故自分は魔王と言われているかが分からない。私は別に人々に敵対した訳じゃない逆に救った事の方が多い位なのだ、なのに今私は命を狙われている。
確か前に私の不老の力と神代の魔法を教えて欲しいと言って来たシールズ王国の王が居たが私は不老と魔法を誰にも教えないと言って追い払った、もし私がマスタースキルや不老を教えてしまいそれを引き金にその国が戦争を起こってしまったら目も当てられない
そう思い私は教えなかったがそれからその王が私の命を狙ってきた何でも私の血を飲めば不老の力とマスタースキルの魔法を扱える力が授かると愚考していたと聞いている。
それから300年話しは捻れ伝わり私が魔物を魔法で生み出し続けている不老の魔王と言うことになってしまっていた私が気付き訂正しようとした時にはもはや遅く誰も私の言うことを聞こうとしなかった。
「はぁ、勇者カイルよ考え直してくれないか私は別に魔物を生み出しても居ないし人々に敵対してもいないのだ」
「嘘を着くな魔王!じゃ何故この城の周りだけ魔物が近づかないお前が魔物を使役しているからだろう」
「それは私が魔物を避ける結界を生み出す魔道具を作り起動しているからで」
「ふん!おかしな事を言うそんなことが出来るなら何故それを各地に渡さないんだ!そうすれば国はもっと安全になるんだから!」
魔道具はもはや他には残っていなし、あの魔道具は神代の素材でないと造れないのだから今や製造不可能だ、渡さないのではなく渡せないのだ、だというのに目の前にいる勇者カイルはまるで私が最初から嘘を言っていると決めつけた態度で要求する
「その魔道具とやらが渡せないと言うのであれば嘘だったと受け取るまでだ」
「いや、あれは私が神代の素材で錬成したものでもう製造はできな…」
「うるさい!お前の言葉に聞く耳は持たない人々のために死ね!魔王!」
私の話を聞かずに勇者は私に攻撃してきた、私は勇者が振るってくる剣をそのまま受け止めた、私は防御力がMAXでどんな攻撃も効かない。
なので襲いかかって来た刺客はこうして自分との差を思い知らせて戦意を喪失させ王国に送り帰していた、だからいつものように戦意を喪失させようとしていたのだがそれが悪かった勇者の突き刺してきた剣は私の心臓になんの抵抗のなく突き刺さった。
グサッ
「うぐぅぅ!な、なんで攻撃が通って!」
「油断したな魔王、この勇者の剣はどんなものでも切り裂くお前の敗けだ知恵の魔王マルルよ」
勇者はそう言いながら私の心臓に刺さっている剣を抜き取った私は大量にちをながしながら最後の力を振り絞り勇者を鑑定した
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名前:カイル
種族:人間
性別:男
年齢:18
称号:勇者
レベル100
生命 S
魔力 A
物理 A→S
魔攻 A
防御 B
ボーナスポイント0pt
[ノーマルスキル]
無詠唱 火魔法レベル4 水魔法レベル4 風魔法レベル4 光魔法レベル5 回復魔法レベル4
剣術レベル5 体術レベル5 魔纏レベル4 痛覚耐性レベル5 状態異常耐性レベル5
[エクストラスキル]
(光+回復)神聖魔法レベル5(水+風)氷魔法レベル5
[ユニークスキル]
一撃必殺【一撃の物理ダメージを一段階上昇して繰り出す】
[装備]
勇者(傲慢)の剣【魔神の魂が封じ込められた剣対象がどんなものでも切り裂く事が出来る】
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私は勇者を最期に鑑定【極】で鑑定して生き絶えた。
<対象者の死亡が確認されました。ユニークスキル【■■】が解放されました。ユニークスキル【転生】を実行、対象者マルルの魂を転送します>
続きは結構先になります
勇者が18歳でレベル100なのにマルルが109歳でレベル100なのは勇者はレベルアップで得られるポイントをステータスやスキルに振ることで効率的にレベルアップ出来たからと称号:勇者による成長補正。マルルは防御以外はボーナスポイントを振らなかったので自分より遥かに弱い魔物ばかり戦ってきているのでレベル100まで時間がかかったのです。