8.過去との邂逅
宿へと着き、俺の部屋でアイテム整理&もう1つの宝箱の開封をしようということでアルマがきていた。
「ねぇ、レイ!なんでさ、財宝がある場所分かったの?あたしになんか隠してない?ねぇ!」
「!...えっと...」
「なにかやましい事でもあるの?」
やばい...全くやましいことなどないが、ペティのことを話してもいいのだろうか...。アルマは信用するに値する、俺の中でメリテナと張り合うぐらいには信用している。だが、教えるのとは別問題である。
実際にペティのことに関してはメリテナにすら話していない。何年という付き合いなのにだ。
正直な話、アマルには後々ペティのことを話すつもりではいた。それが早くなったと考えれば早い話ではあるのだが...。
「ねぇ...あたしってそんなに信用ない...?」
「そんなことはない!」
実際に過ごした期間でいえば1週間ちょい...。とても、親密な仲という期間ではない。だが、俺とアルマは期間など関係ないと思っている。
いや、他のバディたちも同じなのだろう。
「話すよ...でも、これだけは守って欲しい!他言無用だ!」
「分かってるよ!どんなことでも!」
「まず、見せるものがある。ステータスオープン!」
◇◆◇◆◇
人族 男 16歳
【付与術士】 レイ・イレイン
【魔力総量】 SSS/SSS
【能 力】 自己治癒 剣豪 収納
【権 能】 アグラクト
【称 号】 魔物を牛耳る者
◇ ◇ ◇
【アグラクト】
互いに合意の上での契約《従属関係》
【魔物を牛耳る者】
主と魔物・魔物同士でのテレパシーが行える
◇ ◇ ◇
【従属生物】『5』
《ペティ》 闇神獣化
《ポルマ》 彗眼
《メイア》 秘書官
《パルネス》 先導者
《パペル》 脳核
◇◆◇◆◇
「この権能と称号の通り、俺は魔物との関係がある。」
「え?すごいじゃん!見せてよ!」
「あ、ああ。」
なんだ、思った反応と違う...。
予想では、魔物とって大丈夫?とかだと思っていた。
まぁ、そうだよな。アマルは魔物と人とか種族で判断するようなやつではないって俺も知っている事だ。
「ペティ!出てきていいぞ!」
「やっと、どうどうと出てこれるんだね、おいら!」
「喋ってる!!!え?え?え?」
「ハハッ!俺も初めては思ったよ//ワラワラ」
「それで、説明するよ...」
そして、俺はこいつらのことを説明するためにみんなを呼び出した。
まず、精霊のポルマ、狼人族のメイア、ネクロマンサーのパルネス、ヴァンパイア族のパペルの計5人を呼び出すことでアマルは驚きのあまり俺と魔物たちを何度も往復していた。
こいつらの特徴を含め1から説明していき、こいつらとの関係性なども全て話した。
そして、それでもなお俺と関わって行けるかについて質問をなげかけた。
「え...?」
「やっぱ、そうだよな。ごめん、今まであり...」
「まってまってまって!なんで?普通にバディで居続けるし、レイがやめたいって言い出してもやめないから!そんな、寂しいこと言わないで!」
「え?...ご、ごめん。そんな風に言うとはお、思わなくて...。」
そして、全て話したあとあいつらにはとりあえず戻ってもらうことにした。
戻ってもらい少しすると、アルマが元気よく話し出した。
「あたしはね、レイの自分を犠牲にしてでも人のことを助ける信念が大好きだし、いいとこだと思う。」
「え?だ、大好き?...」
「聞いて!」
「は、はい。」
「でも、嫌いなとこでもある。あたし言ってないと思うけどレイに助けて貰ったことあるんだよ?」
「え?いつ?俺が?...」
「うん。あたしがまだ学生の時なんだけど...」
そして、アルマが学生の頃に起きた事件と言っていいようなことを俺に全て話してくれた。
学生時代にとてもモテてて、女子から反感をくらっていたこと。そして、いじめが起きていたこと。誰も助けてくれなかったこと。
何よりも、そのいじめの主犯格の取り巻きに襲われそうになっていた所を俺に助けられたこと。その時に俺のことを知ったこと。
「そんなことがあったのか...俺は自分が正しいと思ったことをしてきたつもりだよ。だから、正直そんなことは幾度となくあったし...」
「こんな格好の子覚えてない?」
「あっ!」
そう...アルマがぶち眼鏡にマスクをした。それは、俺が3年前に助けた少女でありなおかつ、俺のことを救ったくれた相手だ。
◇ ◇ ◇
当時の俺は自暴自棄になっていた。
俺の家は借金を抱えていて、今は返済済みではあるもの当時はとても、貧乏な生活をしていた。
俺の唯一の救いは母親の笑顔だった。
だが、俺を育てるために頑張った母親は借金取りからのストレスや、仕事での過労などが重なり過労死した。
俺は俺の事を...そして、母親を捨てた父親を恨んだ。
後を追うようにして俺は何度も自殺をしようと思ったのだが、その度に母親の顔がチラつき結局出来なかった。
そんな状態の俺は何を考えたのか路地裏へと入った。その時に、俺は一人の少女を目にした。それは、数人の男に取り押さえられて嫌がっている少女。
その少女を見た俺はなんだか、母親が借金取りにおわれている時のことを思い出していた。
俺はその場をかけ知らぬ間に男たちを殴り飛ばしていた。男たちは呆気にとられたが、人数の差があると分かり突っかかってきた。当然返り討ちにしたのだが...。
その時の少女がアルマだったということだ。
◇ ◇ ◇
「レイ、あの時はほんとにありがとう!あたし、あたし...グスッ」
「ああ、言わなくても分かるから...それ以上はアルマ、お前が辛いだけだ。」
「あり、がどぅ。」
そのまま、静かに静かに泣き俺の膝の上で寝てしまった。
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