進歩の始まりは古代技術から!?
初めてのなろうでの投稿ですのでお手柔らかにお願いします。楽しんでもらえれば幸いです。
これは、とある国のとある村での話…国の名は、カルイラン、この国では、技術が進み様々な産業が発展していき富豪の国として有名である。
だが、この国の中にあるデクラインという村では、技術が進むどころか水車などもないという富豪の国という名とは、裏腹に水辺に小さく貧しい村がある。
この物語は、デクラインの村に住んでいる1人の青年の話である。
「あー、そろそろ畑行かなきゃなぁ」
この少年の名前は、クリーシャ、デクラインに住む農家の一人息子である。
クリーシャは、好奇心旺盛で、仕事終わりには、必ず村に一つだけある小さな図書館へ行き勉強をしている。
「今日も終わったら図書館行こうかな〜」
クリーシャがそう呟いていると遠くから聞き覚えのある声が聞こえた。
「クリーシャ、ちょっと手伝って欲しいことがあるんだが。」
息を切らしながら来たのは、隣の畑の持ち主のクライアーだった。
クライアーはよく畑を手伝ってくれと言ってくることはあるが、今回は、何か慌てているみたいだった。
「あ、あぁ。いつもの畑仕事か?」
「いや、畑では、あるんだが…」
(やっぱり様子が変だ。)
「まぁ、まず状況を見ないことには、何も分からないから行くぞ。」
そう言ってクライアーの畑へ向かいそこで見た景色は、驚くものだった。
「な、なんだこれ…」
目の前には、地中に穴が空いていてその中央に謎の物体が浮いていた。
「あれなんだと思うクリーシャ?」
「わ、わからない…」
あれは、完全に地中から出てきたみたいだ。
「こ、こっちに近づいてきた!?離れるぞクリーシャ!!」
「わ、わかった。一旦離れて様子を見るか。」
謎の物体は、そのまま下へと落ちた…動かず、飛ばず、なぜあんのなものが畑の中にあったのかすら分からなかった。
「お、おい…まだ近づくなよクリーシャ」
「もう大丈夫だろ。なんか止まったみたいだし」
そう言ってクリーシャは、謎の物体に近づいた。
ここで、クリーシャの好奇心旺盛な性格が出てしまったのだ。
「やっぱりなんも起きない…何でさっきまで飛んでたんだ?」ポチッ
(なんだ…?)
「お、おいなんか出てきたぞ!」
「巻物か?何か書かれている…」
スイシャノツクリカタ
「すいしゃって何だ?」
「これわ、何に使うんだ?形も見た事ないし…でも、木材で作れるみたいだな。」
「あ、あぁどうするクリーシャ?」
「この二つ俺が貰っていいか?」
「いいぞ、そんな訳の分からない物俺は、遠慮しとくよ。」
そしてクリーシャは、畑仕事を忘れ謎の物体と巻物を持ち家へと帰った。