第七話 人生で最も長い一日⑦
「馬鹿な……!」
復活!? ギルドの資料には、そんなこと書いてなかったぞ!
ただ、フェイズ3は浦島太郎を倒せば終わりとしか……!
「く、もう一度だ! かかれ!」
再度、羅刹たちを嗾ける。
さきほど同様、数体の犠牲と引き換えに、共に再び浦島太郎を倒す。
……が。
「亀を寄ってたかって虐めるとは、見下げた奴ら。一つ懲らしめてやろう」
「マジかよ……」
俺は、当たり前のように復活した浦島太郎を前に、顔を顰めた。
間違いない。コイツ、不死身だ。なにか外部に弱点を隠し持っていて、それを突かない限り延々と復活してくるタイプ。
なんだ? どうすればコイツの不死状態を解除できる?
そこで、弱々しくぐったりしたウミガメが目に入る。
「……亀、か?」
俺たちの配役は、亀をいじめる子供たち。
ならば、ここで亀を殺してしまえば浦島太郎が竜宮城に行くこともなく、物語は完全に破綻する!
俺の殺意に呼応する形で、イライザ、鈴鹿、ケルトの三相女神が、それぞれの武器でウミガメの甲羅を貫く。
空気が漏れるようなか細い断末魔を上げ、息絶えるウミガメ。
……どうだ!?
「貴様らァァァァァ!!!」
浦島太郎が憤怒の形相となり、その身体を漆黒のオーラが包む。放たれる威圧感も一段……いや数段跳ね上がる!
「何の罪もない亀を苛めるだけに飽き足らず、その命まで奪うとは! 何たる非道! もはや容赦せん!」
「くっ……!」
駄目だったか! それどころか、トリガーを踏んでパワーアップさせてしまった。
浦島太郎が、一瞬で俺の前に移動する。
カードたちの五感を通して見てすら、瞬間移動かと錯覚するほどの超スピード。
『マ……ズ、イ……!』
迫る命の危機に、俺の思考速度が限界を超えて加速する。
滑らかに動く浦島太郎の手刀を目で追えるようになるも、俺もカードたちも石になったようにピクリとも動けない。
指先一本動かすのに一日掛かるのではないかというゆっくりとした時間が流れる中、手刀が俺の胸を貫こうとして————半透明のバリアがそれを阻んだ。
インシュアランスの魔法。
冒険者部のバッジに籠められた保険の魔法が役に立ったのだと、一拍遅れて理解した。
だが、危機はまだ過ぎ去っていない。
手刀の一撃を弾かれた浦島太郎が、返す手で俺の身体を頭から真っ二つにせんと、腕を振り下ろして……その腕がぐしゃぐしゃにへし折れた。
「ぬッ!?」
異常な結果に、浦島太郎が困惑の声を上げて一歩後ずさる。
二度目のダイレクトアタックを阻んだのは、俺の身体を薄く包み込むように現れた金剛石の膜だった。
ありとあらゆる一撃を反射するヴィーヴィルの破鏡再び照らさずスキル。それは人間形態であれば、ペンダントという形で貸し出すこともできる。
俺は、それをマイラから借りていたのだ。
本来は、ハーメルン戦に備えてのことだったのだが、思わぬところで役だった。
思わぬ反撃に痛手を負ってしまった浦島太郎は、しかし、様子見はせずに三度目の王手をかけてくる。
一度目は保険の魔法。二度目はヴィーヴィルのスキル。三度目は、存在しない。それを敵もよく理解していた。
無事な左腕を、俺の頭目掛けて振り下ろす浦島太郎。
そこに、ギリギリ……本当にギリギリのタイミングで、イライザが滑り込んできた。
鉄槌のごとき上段からの振り下ろしを、その手に持つダーインスレイヴで受け止め————。
『ガッ!?』
そして、剣ごと頭を粉々に砕かれた。
『イライザッ!?』
フルシンクロが、彼女の深刻なダメージを俺にダイレクトに伝えてくる。
明らかな致命傷。だが、ヘスペリデス産の黄金のリンゴと、吸血鬼の生命力により、まだギリギリのところでロストを免れている。
今ならまだ回復魔法をかければ……!
————しかし。
『くッ……!』
蓮華がアムリタの雨を使うよりも早く、浦島太郎の回し蹴りが叩き込まれた。頭部を失ったイライザの身体が、木の葉の如く吹き飛んでいく。
同時に、懐からカードがロストする音が響いた。
イライザが……! 嘘だろ!? ドレスを装備化して、フルシンクロもしてんだぞッ! それが、必殺技でもないただの通常攻撃で……!
だが、その犠牲は無駄ではない、無駄にはしない!
彼女が稼いだわずかな時間で、ユウキが俺の身体を縮地で後方へ運び、羅刹たちが浦島太郎へと追いついていた。
襲い掛かる羅刹たちに、浦島太郎の剛拳が唸り、その内の一体の頭を一撃で砕き、返す手でもう一体の首を軽々と跳ね飛ばす。
なんという威力! だが、これで……!
羅刹たちの自爆スキルにより、浦島太郎の頭と首から血が噴き出して————。
「なッ!?」
次の瞬間、俺はわが目を疑った。
半ば砕けた浦島太郎の頭が、逆再生のようにみるみるうちに治っていく。
自動再生……いや、首の方の傷は治ってない。これはッ!
『吸収攻撃か!』
マズイ、マズイ、マズイ……!
与えられたダメージを返す羅刹たちの自爆スキルと、与えたダメージ分回復する吸収攻撃は、致命的に相性が悪い。せっかくの自爆が、ほぼ無効化されてしまう!
どうする……!? メアの男性特攻なら……いや、ダメだ。ここで新たなカードを召喚しようとすれば、真っ先に始末される! 羅刹たちに防御や回復魔法をガン積みして、なんとか一撃死を免れつつ、自爆時のダメージを増やすか? ある程度のダメージが蓄積したところで、一斉に自害させれば浦島太郎の生命力を削り切れるやもしれん……!
殺しきれなかった場合、羅刹たちがいなくなって一気にピンチになってしまうが、他に方法は……いや、待て! そうだ!
『アテナ! アイギスを使うぞ!』
俺はそう呼びかけるも、アテナの返事はない。
隣を見れば、彼女は浦島太郎を前に青ざめてプルプルと震えていた。
く……! 臆病スキルか!
俺は、彼女の肩を掴むと訴えかけた。
『頼む、アテナ! 戦いには参加しなくて良い! ただアイギスを発動するだけで良いんだ!』
『う……! わかっています! わかって、いるのですが……』
アテナが震える手で大盾を構えるも、アイギスは発動しない。
幼体スキルが解除されてスキルが使用可能となっても、臆病スキルによる恐怖が戦闘中のスキル発動の妨げとなっているのだ。
……アテナは、無理だ。臆病スキルほどのマイナススキルとなると、気合や説得でどうにかなるものでない。
仕方ない。リスキーではあるが、羅刹たちの一斉自爆作戦しか……!
俺がそう覚悟を決めたその時。
『おいコラ、アテナ! テメェ! この期に及んでふざけんじゃねーぞ!』
蓮華の怒声が、リンクを通じて響き渡った。
羅刹たちに補助魔法を掛けながら、彼女は吠える。
『ここで諦めたら愛がどうなるって焚きつけたのは、テメーだろうが! 歌麿はちゃんと立ち上がったぞ!』
ハッと、アテナが眼を見開く。
『そうだ、愛……! 妾のパラス……』
『女神気取るなら、ちゃんとテメーの台詞くらい責任持て! ちっとは根性見せろ!』
『ッ……! 黙れ、下郎! さっきから上から目線で偉そうに! 誰に向かって口を聞いている!』
キッと蓮華を睨み返すアテナ。
もはや、その表情に怯えの色は欠片も見られず、身体の震えも完全に消えていた。
同時に、胸元のアテナのカードが光を放つ。
何が起こったのかは、見なくともわかった。
俺はニヤリと笑い、復活用のヴァンパイアのカードでイライザを復活させ、次に備えた。
アテナが、手に持つ大盾を天へと掲げ、勇ましく宣言する。
「我が名は、アテナ! 都市の守護神にして、英雄たちを導く者! 我がアイギスの力を見よ!」
蓮華たちと羅刹たちの身体を、神秘的な光が包み込む。
どこか温かく、勇気が湧いてくるその光は、アテナによる絶対防御の加護。
浦島太郎は、そんな俺たちの変化に、知ったことかと言わんばかりに拳を振るい————。
「なにッ!?」
バチン! と強く拳を弾かれた。
殴られた羅刹は、当然の如く無傷。一方で、浦島太郎の手は、光に触れた部分がうっすらと石となっていた。
アテナのアイギスは、絶対防御に加えて、石化の呪いもカウンターする。
こうなれば、いくらイレギュラーエンカウントとはいえ、なす術がない。
一方的に攻撃され、反撃は石化状態の進行という形で返ってくる。
石化が進むにつれて、浦島太郎の動きも鈍っていき、ついには羅刹たちの攻撃もその身に届き始める。
もちろん、カードたちも遊んでいるわけではない。
攻撃魔法と共に石化の魔法を重ね掛けすることで、さらに石化の進行を促進させる。
やがてその身が完全に石化したところを、羅刹たちによってバラバラに打ち砕かれ、浦島太郎は消滅した。
そして————。
「亀を寄ってたかって虐めるとは、見下げた奴ら。一つ懲らしめてやろう」
「……ダメ、か」
当然の如く復活してきた浦島太郎を見て、俺は思わず落胆した。
今のは、少しだけ期待したんだけどな……どうやら強化状態を倒しても無意味らしい。
良く見れば、ウミガメも同様に復活していた。
それを見たカードたちも悪態をつく。
「チッ! 復活してくるんじゃねーよ。完全にそのまま倒せる流れだったろうが」
「全く、せっかくの妾の覚醒シーンだったというのに、空気の読めない敵ですね。まるで鈴鹿のようです」
「流れるように私を貶めてくるの止めてくんない?」
絶対防御のおかげで余裕が出てきたのか、軽口をたたき合うカードたちを尻目に、俺はどかりと浜辺で胡坐をかいて座りこんだ。
ふと、視界の端に金髪が揺れるのに気付き、顔を上げるとイライザが隣へとやってきていた。
『イライザ、二度目のロストだが、大丈夫か?』
『イエス、マスター。問題ありません。不覚を取り、申し訳ありませんでした』
『いや、お前は悪くない。おかげで命拾いしたよ。ありがとう』
そうイライザに感謝を伝え。
「……ふうぅぅぅぅぅぅ」
俺は深々と息を吐いた。
何はともあれ、これで一分だけであるが、考える時間ができた。
アイギスの絶対防御は、使用回数の制限こそないが、一回につき十分のクールタイムがある。
なんとしてでも、アイギスの効果が切れるまでのこの一分間で、浦島太郎復活のタネを突き止めなくては。
まず、情報の整理からだ。
この浦島太郎は、何らかの条件を満たさない限り、無限に出現し続けることは間違いないだろう。
ウミガメも復活したことから考えるに、物語上のある一定の時点……悪ガキたちが亀を苛めているシーンの最初に戻るギミックに違いない。
浦島太郎を倒すとシーンが巻き戻るのは、物語のストーリーに矛盾するからなのだろうが、ウミガメを殺すと浦島太郎がパワーアップしたりと、どこに地雷が埋まっているのかわからないところが厄介だ。
この手のタイプは、色々な方法を試行錯誤して解除条件を探るのがセオリーだというのに……これでは、色々な方法を試すのが怖くなる。
うーん……どうしたものかな。悪ガキとして浦島太郎に懲らしめられるってのは、普通にそのまま殺されて終わりだろうから無しとして。
俺たちが逆に亀を助ける? ……すでにイジメてるシーンから始まっている以上無意味だな。
亀をイジメたことを謝る……アリではあるが、イレギュラーエンカウントの厄介さを考えるに、そう簡単にはいかないだろう。最悪、ストーリーが進行することでフェイズ2に差し戻される可能性すらある。
参ったな。マジで答えが見つからない。
ギルドも、なんで「浦島太郎を倒せば終わり」としか書いてねーんだよ。たぶんリドルスキルの関係なんだろうけど、難易度が変わらないレベルでヒントを————いや、待て。
俺の脳裏に、電流のような閃きが走る。
そうだ。なぜ、ギルドの資料には、フェイズ3の情報が詳しく乗っていなかったのか。
フェイズ1では玉手箱の場所は書いていなかったが、老化の速度等については書いてあった。
次のフェイズ2では、乙姫の誘惑についてや、戦闘形態時の攻撃方法、人間形態時に与えたダメージが、戦闘形態のヘイトとブレスの威力に繋がることも事細かに書いてあった。
なぜならば、そこまでは書いても問題なかったから。
ではなぜ、このフェイズ3では、浦島太郎を倒して終わりとしか書いていなかったのか。
それは、それ以上書いてはマズかったから。
逆に言えば、書いてある情報自体に嘘はない。
浦島太郎を倒せば終わり。これが、書ける範囲で最大のヒントだったとすれば……。
つまり、倒すべき浦島太郎とは————!
『みんな、付いてこい!』
それだけを言い、ユウキの背に飛び乗る。
向かうは、フェイズ1で玉手箱があった家。
確証はない。だが、『本物の』浦島太郎がいるとすれば、そこしかない……!
————はたして、俺は賭けに勝った。
家の扉を蹴破って中へ突入した俺たちの前には、空の玉手箱を前にへたり込んだ老人の姿があった。
数百年間死なずに老い続けたらこうなるのだろうかというほどに枯れ果てた、まるで動くミイラのような男。
……やはり、そういうことだったか。
先ほどまで戦っていた浦島太郎は、いやフェイズ1やフェイズ2すらも、この浦島太郎が空の玉手箱の中に見ていた夢だったのだ。
それこそが、イレギュラーエンカウント浦島太郎の全貌……!
『ユウキ!』
人狼形態の右腕が振るわれ、老いた浦島太郎の身体を真っ二つに両断した。
まるで小枝を折る様な手ごたえ。
あまりの手ごたえの無さに、あるいはこれもダミーだったのか? と疑いを抱いたその時。
家の外で蓮華たちが足止めしていた若いころの浦島太郎が消え、同時に周囲の景色も歪み、俺たちは気付けばフェイズ1の廃墟の中にいた。
これは……と周囲を見渡していると。
「全てを、失うぞ……」
地面に転がった浦島太郎の上半身が、突然言った。
まるで樹のうろを風が通り抜けた時のような、空虚な声。
反射的にそちらへと顔を向けると、落ちくぼんだ眼窩と眼が合った。
「お前も、人外に魅入られておるのだろう……?」
無言の俺に、老いた浦島太郎は、まるで訴えかけるように語り掛けてくる。
「人外どもの感覚は、人間とは、違い過ぎる」
「…………………………………………」
「奴らにとっては祝福であろうと、人間にとっては、それは……」
「————それでも、俺は後悔なんかしない」
気付けば、俺はそう言っていた。
イレギュラーエンカウントどもと対話したところで、隙となるだけと言うのに……。
どうしても、この男が他人に思えず、そう返事をしてしまっていた。
そこで、ちょうど蓮華たちが廃墟の中へと入ってきた。
カードたちに囲まれる俺を見て、浦島太郎が微かに笑った……気がした。
「若い、な。良いだろう。持っていけ……」
そう言って、浦島太郎は俺に玉手箱を指差し……今度こそ完全に消滅した。
同時に周囲の景色も解けるように消えて行って————いつの間にか、俺はコンクリートの道路に立っていた。
すべてが幻だったのかと錯覚しそうになる中、俺の目の前には確かに浦島太郎の魔石と、玉手箱が存在していた。
『マスター! 敵です!』
俺がそれを拾い上げた瞬間、ユウキがこちらに迫る敵の気配を察知し、鋭く警告を飛ばした。
それは、襤褸切れのような服を身に纏い、憎悪と苦痛に顔を歪めた怨霊————Cランクモンスターのレイスだった。
一直線に俺目掛けて迫る怨霊の前に鈴鹿が立ちふさがり、その手に持った二振りの刀で十字に切り裂く。
漏尽通(除霊)の力を宿した三明の剣の前に、レイスは断末魔の雄たけびをあげて消えていった。
コツンと音を立ててカードが地面へと落ちる。
イライザがそれを回収するのを他所に、俺は周囲をぐるりと見渡した。
「もうこのランクのモンスターが……」
街のいたるところから上がる黒煙と、四方八方から響き渡る獣たちの咆哮。
眼に見える範囲の建物は、すべて大なり小なり破壊され、ひび割れたアスファルトの地面には、真新しい赤黒い血の跡が……。
「ッ……! 行こう……」
獣たちのおたけびに混じって、人間の悲鳴が聞こえた気がして、俺は逃げるようにワイバーンへと変身したマイラの背に乗り込んだ。
マイラの変身時間が残っているうちに、愛のもとへと向かわなければ。
『救えるかもしれない人間』が眼に入らぬよう、ひたすら前をだけを見ながら飛ぶ。
俺の背に絡みつく無数の手の幻影を感じながら……。
そうして、俺たちはようやく光の線の終着点へと辿り着いた。
「ここは……」
そこは、見覚えのあるダンジョンマートだった。
周囲がモンスターの襲撃により被害を受ける中、ポツンと無傷のままのそれは、忘れもしない。
俺たちが初めて潜った迷宮であり、かつてあの道化師と戦った迷宮だった。
「なぜ、ここに……」
ここの主を乗っ取って現れた……ってことはないだろう。
せっかくのお祭りに、わざわざ雑魚の身体を乗っ取って現れることはあるまい。
ここには後から入っただけで、その身体は確実にCランク迷宮の主を乗っ取ったモノのはず。
それはつまり……。
————俺たちは、これからAランク相当のイレギュラーエンカウント相手に、わずか二枚の召喚枠で戦わなければならない、ということを意味していた。
【Tips】浦島太郎 その3
浦島太郎の第三フェイズでは、若かりし頃の浦島太郎との戦いとなる。
これは、浦島太郎が悪ガキたちから亀を救うシーンの再現であり、悪ガキの配役を与えられた冒険者たちに勝ち目は端からない。
仮に浦島太郎を倒したとしても、シーンの最初へと戻され、永遠に戦い続けることになる。
これを解除するには、フェイズ1同様、本物の浦島太郎を探すというリドルスキルを解かなければならない。
本物の浦島太郎の居場所は、冒険者たちの知識量によって変動し、何も知らなければフェイズ1で玉手箱を見つけ出した家にいるが、それを知っている場合は別の場所に再配置される。
本物がいる場所を間違えるたびに若かりし頃の浦島太郎が段階的にパワーアップしていき、そのステータスは最大で十倍近くにもなる。
なお、亀を殺してしまうと、一気に最大強化状態となってしまうため、厳禁。






