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爆縮と体温の機知(1)

昨日のヒトゲノム

垂涎三尺の先は

軒先にぶら下がる氷柱と同じ

溶けて落ち

形状は無くなる

水になり干上がる

残った物は何もない



何もないから

繰り返されているのか

怠け者は

常に生産可能だから

コストゼロで棚に置かれる

そして

やたら目立ちながら主張する



大切な物が

消えているんだ

気づかないで死んで

それで良いなら

僕等が無視したって

構わないよな

声なんて聞こえないし

何を見ているかも

分からない

そうやってされて

初めて

気がつくんだろう

どんな人間だったか



スプーンの先に

薄黄色のプリンが乗って

震えているから

口へと運ぶ

「ずるい」って

言いながら子供達

物欲しそうだから

買ってきたプリンを

一つづつ配った



「みんなで食べると

美味しいね」

子供の頃

聞いた声は

今頃になって

行動になっている

それは

出来ることと

出来ないことを

自分の中で

作れたからさ

問答無用で

何もかも

分け与えることを

言ってたんじゃない

それに気づいたから

出来ることがある



大切な物が

作れているんだ

気づかないで死んで

それで良いなら

僕等が無視したって

構わないよな

意味合いの違いは

人それぞれであるなら

合わない人間は

必ず居るんだ

だから尚更

初めて

気がつくんだろう

どんな人間だったか



欲望に溺れずに

欲望を使うことが

正しい形なのだろう

だから

そんな人間には

なりたくなかったりする

だけど

そんな人間に

なりたかったりする

誰かの視線

自分からの視点

考えていると

くだらない姿になる

結局は

与えられる側の人間に

ならなきゃいけないのさ



大切な物が

消えているんだ

気づかないで死んで

それで良いなら

僕等が無視したって

構わないよな

何も無い方が良いも

既に欲望なんだ

平穏な日々は

金で買える日が来る

そうやってされて

初めて

気がつくんだろう

どんな人間だったか


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