涙馴染んで
回る雨上がりの風鈴
がらんどうの町に響く
見上げた今日から
人知れず
見えた
空かける虹はどこへ繋がっているのだろうか
遠く思う
遠い世界のこと
たぐりよせて
心をまかせていた
それでも
わだかまった
解けない心が
いつだって
泣いているから
もう知りたくないと
目を閉じて
深く傷ついた
痛むよりも早く笑って
不自然になってしまう
不器用な自分を抱え
今日も空回り一人になる
回る雨上がりの風鈴
がんどうの心に響く
一人鼓動に手を当てて
大丈夫
そっといって
まだやみあがりの空へ寄り添った
明日はもう少し
上手に笑えるかな
曇り空に風は吹くのかな
ゆらりゆらり
ゆれたって
風鈴みたいに
優しい音色で鳴けるかな
大丈夫
いつしか
涙だって
心に馴染んで
潤してくれる