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暗殺が得意な佐藤くん  作者: 砂糖
7/7

買い物

7話目です。

評価される事がモチベーションに繋がりますので感想等書いて頂くと幸いです。

 現在美沙が運転する車で移動中だ。

 「何を買いに行くんだ?」

 外の風景を眺めながら問う。

 「悠希の新しい服と冷蔵庫を買いたいのよ」

 「冷蔵庫は良いとして、何故俺の服なんだ?」

 「だって最近買ってなかったでしょ?」

 「たしかにそうだが……」

 最後に買ったのは半年前だったか……。

 「華の高校生なんだから、もっとオシャレしないとー」

 「……」

 美沙のファッションセンスは抜群だ。

 彼女に任せておけば大丈夫だろう。

 「まずは冷蔵庫を買ってから悠希の服を買いに行きましょう」

 「ああ」



 約20分後、家電量販店に到着した。

 「さて、冷蔵庫は何処かなー」

 広い店内を周りながら冷蔵庫売り場を探す。

 側から見るとどんな風に見られているのだろうか。

 恋人…いや、姉弟か?

 ふと目をやると、奥の方に立方体の物体が何個も鎮座しているのが見える。

 どうやら冷蔵庫売り場はあそこのようだ。

 「あそこに売ってるみたいだぞ」

 近くのテレビに目を向けて気付いていない美沙に知らせる。

 「あ、本当だー。早く行こ!」

 冷蔵庫売り場へと向かった。



 「どれも機能が充実してるねー」

 美沙が商品を見ながら呟く。

 「ああ。うちでは美沙が1番使うだろうから美沙が決めてくれ」

 「分かったわ」

 美沙は早速精査に入ったようだ。

 決定したのは20分が経過した頃だった。

 「これにするわ」

 お値段37万円。

 ふむ、カードじゃないと駄目だな。

 「わかった、店員さんを呼ぼう」

 近くにいた店員に声をかけた。

 「すみません、これ欲しいんですけど」

 「畏まりました!」

 説明やら会計やらを済ませて、冷蔵庫は発送してもらう事にした。

 


 「次は服屋だな」

 「実はこの近くに私の行きつけの服屋さんがあるの」

 「メンズは売ってるのか?」

 「ええ、勿論」

 「じゃあそこに行こうか」

 家電量販店を出た。

 徒歩で数分歩いた所にお洒落な店構えの服屋が見えてきた。

 中々広い店で、金髪の若者から渋い紳士まで、幅広い年齢層が出入りしている。

 ふーむ、この店で俺の服を買うのか…。

 こんな店で買うのは初めてだから少し緊張してしまう。

 「ほい、到着!」

 「思ってたよりもお洒落な店だな」

 「でしょ?早速入りましょう」

 俺たちは服屋に入って行った。



 入口のすぐ近くにトイレのマークを見つけた。

 「悪い、ちょっとトイレに行ってくるよ」

 「分かった。私はここで待ってるね」

 俺はトイレへと向かった。

 トイレを済ませてスッキリした俺は美沙の元へ戻る。

 だが、美沙にトラブルが起こっている様子だ。

 「ねえ、良いじゃん?」

 「俺たちと遊ぼうよー」

 3人の男が美沙を取り囲んでいた。

 美沙は困った表情を浮かべている。

 こんな所でナンパとは……。

 年中発情期の奴は困ったものだな。

 「おい、美沙。どうしたんだ?」

 俺は走って美沙の元へと駆け寄る。

 「あ、悠希。この人達がしつこくて……」

 3人衆を睨みつける。

 「ああ!?んだよお前!」

 3人のうちの1人が怒鳴りつけてくる。

 「俺は彼女の連れだが、そっちこそ何なんだ」

 「お前に教える必要ねーじゃん」

 駄目だコイツら。

 「美沙、行こう」

 「ええ」

 美沙の手を取り歩き出す。

 「まだ話は終わって無いんですけどぉ!」

 1人が俺の腕を掴んで来た。

 「離してくれないか」

 「嫌だねぇ。お前、表出ろよ!」

 「良いだろう」

 彼らには美沙を困らした罰を受けてもらおう。



 店の裏の路地に連れられた。

 勿論美沙には店で待ってもらっている。

 俺は現在所謂壁ドンをされている。

 「お前マジで何様?」

 「彼女の連れだと言っただろう」

 壁ドン男の後ろではガムを噛んでいる男と、ニヤニヤと笑っている男が居る。

 「うるせぇな。今からその余裕無くしてやるよ」

 胸ぐらを掴んで殴りかかってきた。

 だが俺は強引に掴まれている手を振り払い、パンチを避けた。

 「お前らがそのつもりなら俺もやってやろう。後悔はするなよ」

 俺は近くに居た男の顔面にパンチを繰り出した。

 グシャ、という音が路地に響く。

 俺が殴った男は数メートル程吹っ飛んだ。

 間髪入れずに再び近くに居た男の顔面を掴むと同時に、足を掛けて地面に叩きつける。

 骨が砕けた音が耳に入った。

 恐らく鼻が潰れたのだろう。

 後1人。

 呆気なく倒された2人を見てガタガタと震えている。

 「お、俺たちが悪かった!だから許してくれ!」

 心底怯えた顔で許しを乞うて来る。

 「駄目だ」

 俺は泣いている男の側頭部に蹴りを入れた。

 路地のため蹴りを入れた先の壁にぶつかり気絶したようだ。

 「雑魚が粋がるものじゃない。これからは身の程を弁えろ」

 聞いているか分からないが一応忠告をした。



 「美沙、待たせたな」

 「悠希!大丈夫だった?」

 美沙は心配そうな顔で俺を見てくる。

 「ああ。大丈夫だよ」

 「良かった。悠希は無茶する所あるから心配だったのよ」

 「無茶なんて無いよ」

 「なら良いけどー」

 「それより早く服を選ばないか?」

 「そうだね。選ぼっか」

 メンズの服売り場へ移動する。

 「悠希に似合いそうなのは……」

 美沙はブツブツと呟きながら服を眺めている。

 俺も服を見ていると美沙が服を持ってきた。

 「悠希!これ試着してよ!」

 「ああ」

 試着室に入り服を着替える。

 ふむ、美沙が選んだのはカジュアルな服装みたいだ。

 素早く着替えて試着室のカーテンを開ける。

 「おお!すっごく似合ってるよ!」

 「そうか。じゃあコレを買おう」

 「じゃあコレとコレ、あとコレも試着して?」

 「ああ……」

 


 俺の1人ファッションショーを終え、現在会計中だ。

 結局、試着した服を全部買う事になった。

 「美沙、いくらなんでも買いすぎじゃ無いか?」

 「だって悠希ってば何でも似合うんだもん」

 「そ、そうか……」

 こんな感じで俺たちの買い物は終了した。

 後は家に帰るだけだ。

 会計を終えて店から出る。

 「よし、帰るか」

 「ええ。早く車に戻りましょう」

 俺たちは家電量販店の駐車場まで戻り、車に乗り込み帰宅した。

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