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暗殺が得意な佐藤くん  作者: 砂糖
6/7

日常への帰還

6話目です。

投稿が遅れてしまい申し訳ありません。

これからは私の都合上、不定期更新となります。

なるべく早く投稿出来るよう努めますので、今後ともよろしくお願いします。


 カーテンの隙間から漏れた光で目が覚めた。

 時計を確認すると現在の時刻は午前7時30分頃。

 あのままぐっすり眠ったようだ。

 若干憂鬱な気分だがスッキリとした目覚めだ。

 洗面台に向かい、水で顔を洗う。

 これですぐさま残っていた眠気も吹っ飛ぶ。

 部屋に戻り冷蔵庫を開けて、常設されている飲み物を取り出し、一気に飲み干した。

 確か今日は家に美沙が居たはずだな。

 スマホで美沙に帰る旨を知らせた。

 荷物を纏めてチェックアウトへ向かう為、部屋から出た。

 バタバタと従業員が行ったり来たりしている。

 8階で騒ぎがあったようだが、俺は何も知らないし関与していない。

 


 すんなりとホテルから抜け出せた。

 地下の暗い駐車場に停めていた中型バイクに跨り、仕事用のスマホを取り出す。

 名前がずらりと表示される。

 その中にはアメリカの大統領や、日本の総理大臣、その他多くの国の首脳陣の名前も入っている。

 ようやく見つけた「ジェームズ・ジョンソン」の文字をタップし、「任務完了」と英語で送信した。

 早く家に帰ろう。

 ヘルメットを被りエンジンをかけて、俺はすぐさま帰宅した。



 到着したのは、1つの高層マンション。

 周りからは超高級マンションと評されている。

 去年の税金を逃れる為に、最も高値である最上階の部屋を購入した。

 周囲の施設は発展しており、すぐ近くには駅やスーパー、コンビニがある。

 マンションの1階にもいくつかコンビニや薬局などがあり、俺もよく利用している。

 駐車場へバイクを停めて、エレベーターで上がる。

 エレベーターは途中からガラス張りになっており、外の風景がよく見える。

 俺が通う学校もこのマンションから見える距離にある。

 狭山は田舎だと言っていたが、全然そんな事は無い。

 そんな事を考えているうちに最上階に到着した。



 鍵を開錠してドアを開くと、奥からパタパタと走ってくる音が聞こえる。

 「おかえり!」

 「ただいま」

 美沙が笑顔で出迎えてくれた。

 美沙の声を聞く事で、俺はようやく仕事が終わったと感じる。

 何故か彼女は俺を安心させる力があるようだ。

 「ねぇ、悠希」

 「ん、どうした?」

 「後で買い物に行かない?」

 「ああ。良いぞ」

 服を着替えながらそんな会話をする。

 俺は広いキッチンでコーヒーを2人分淹れて、本の世界に入っていった。



 「悠希、そろそろ行かない?」

 2時間ほどだろうか、読書をしていると美沙が話しかけてきた。

 「わかった。今準備してくるよ」

 「私も準備しよーっと」

 俺はすぐに自分の部屋で服を着替えた。

 「よし、こんなものか」

 鏡の前で自分の身だしなみを確認する。

 美沙の隣を歩く以上、恥ずかしい格好は出来ないからな。

 リビングで待っていると、美沙がやって来た。

 容姿と服装が相まって、まるで本物のモデルのようだ。

 「似合ってるよ」

 「ありがと!悠希もね」

 「ありがとう」

 お互いにはにかみ合いながら、そんなやり取りをする。

 「それじゃあ、行こっか」

 「ああ」

 俺たちは2人で玄関を出た。

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