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暗殺が得意な佐藤くん  作者: 砂糖
5/7

暗殺日

5話目です。

アクションシーンの書き方がイマイチ掴めません。

 最近、学校にも少しずつ慣れて来た。

 今日は狭山から遊びの誘いを受けたが俺は断った。

 何故なら、今日は仕事の日だからだ。

 3日前に美沙から貰った情報を頼りに、俺は既にターゲットが宿泊するホテルに来ている。

 記録上では俺は昨日からチェックインしており、明日の朝にホテルを出る予定になっている。

 俺、と言っても偽名で誤魔化しているが。

 その為、今は部屋に少しの間だけ休息している。

 現在の時刻は午後9時26分。

 依頼主によるとターゲットは午後10時にチェックインする予定のようだ。

 彼らが殺される事になった理由など知らない。

 俺はただ依頼をされたら実行するまでだ。

 

 

 現在の時刻は午後9時50分。

 彼らの顔は既に頭に入れてある。

 ロビーへ降りるのには少々時間が掛かる。

 今のうちから降りた方が良いな。

 部屋を出て近くのエレベーターに乗り、一階のボタンを押した。

 ロビーへ着くと、まだ人が往来している。

 俺は端の目立たない壁際にもたれかかり、彼らを待つ。

 現在の時刻は午後9時56分。

 そろそろか、と考えていると、彼らが現れた。

 誰にも怪しまれないように顔は動かさず目線でのみ、チラッと確認する。

 何やら2人で会話しているようだ。

 彼らの離れた背後にはガードマンの役割を担っている者が2人いる。

 別の客を装っているが、歩き方や服装をよく見れば、良く訓練された者だと分かる。

 あの2人はなるべく殺さないようにしよう。

 


 彼らが動き出した。

 ホテルのフロントから鍵を貰った彼らはエレベーターに乗り込むようだ。

 勿論、背後のガードマンも同様。

 俺も自然を装い彼らに後を追い、エレベーターに乗り込む。

 この時、わざとボタンに近い場所を確保する。

 「何階ですか?」

 彼ら4人に尋ねる。

 「8階です」

 「偶然ですね。実は僕も8階なんですよ」

 ニコニコしながら嘘をつく。

 「あなたは?」

 ガードマンの1人に尋ねる。

 「私達も8階なんですよ」

 「そうなんですか」

 彼ら4人が8階なのは当然だろう。

 妙な沈黙の中、8階へ到着した。

 「先にどうぞ」

 「悪いね」

 「いえ」

 彼ら4人を先にエレベーターから出し、遠く離れた後ろから気配を消して追う。

 途中、2人ずつに別れて各々の部屋に入って行った。

 ターゲットが入った部屋のドアに張り付き、耳を澄まして中の様子を伺う。

 奥の方でボソボソと何かを英語で話している。

 ドアノブを軽く捻ると鍵が掛かっていた。

 俺はドアノブに手をかざす。

 そして小さく「カチャッ」と音が聞こえた。

 側から見ると訳が分からないだろう。

 俺はただ念動力で鍵を開けただけだ。

 気配を出来るだけ消して部屋へと侵入する。

 彼らは奥の部屋に居るようで、姿は見えないが声は聞こえる。

 声が聞こえる部屋のドアに再び張り付く。

 今突入して大声を出されては困る。

 考えを思い付いた俺は、音を立てずに隠し持っていたナイフを握る。

 ズシっとくる重さのナイフを片手に俺は目を瞑る。

 刹那、俺の身体には漲るほどのパワーが溢れてくる。

 目をゆっくりと開き、深呼吸を1つ。

 俺は勢いよくドアを蹴破り突入した。



 反射的に2人はドアを見るが、俺の姿は見られていない。

 何故なら、すぐさま視界の上へとジャンプしたからだ。

 音を立てずに彼らの後ろに着地する。

 まず近くにいる男の喉をナイフで潰した。

 確実に潰した、という確信が手の平全体に伝わる。

 男は手で喉を抑えながら倒れ込んだ。

 声は出さず、呻き声を上げて悶えている。

 これでもう声は出されない。

 もう1人の男がそれに気を取られている瞬間、俺は彼の背後に回り込んだ。

 そして手の平で口を、ナイフを持っている右腕で頸動脈を絞める。

 必死に抵抗をしているが、それも段々と弱くなってきた。

 それから僅か数秒後、男の抵抗は完全に無くなった。

 気絶した男を寝かせ、喉を潰した男に近づいた。

 怯えた目で俺を見ている。

 俺は迷わずナイフで心臓を突き刺した。

 他に伝わる感触が気持ち悪い。

 更に深く差し込み確実に仕留める。

 服は大量の返り血を浴びて血塗れだ。

 刺した男を見ると既に絶命していた。

 刺したナイフを引き、気絶している男に目線を向ける。

 仰向けに寝かせ、馬乗りになり胸にナイフを突きつける。

 グッと力を込め、ナイフを思い切り刺す。

 心臓をナイフの刃が貫き、血が溢れ出る。

 数秒後、脈は途絶えた。

 立ち上がって部屋を見渡すと、血溜まりが2つ。

 すぐに俺は彼らの部屋を出た。

 出る際に再び念動力で鍵を閉めた。



 自分の部屋に戻り、すぐさまシャワー浴びる。

 血の匂いが微かに漂う。

 仕事の後は入念に身体を洗うのが習慣になっている。

 シャワーを出て、殺害に使った服はビニール袋の中に入れ、鞄の奥へと仕舞った。

 現在の時刻は10時23分。

 俺はベッドに倒れ込み、呆気なく眠りについた。

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