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プロローグ

都内某所

どこにでもある街並み。

行き交う人々。

人と人の関わりが希薄な街。

こんなことを考えながら歩いてる俺もその中の一人なわけだが。


不治 時弥(ふじ ときや)18歳は徹夜明けで重たくなる体を引き摺るようにバイトへの道程を歩いていた。

ついつい新作のゲームにのめり込んで

あとちょっとを繰り返し気がつけば朝だった。

あるあるだよね!



「バイト終わってたらボス戦して二周目入る前に撮り溜めしてたアニメ見てと…」



信号を待ちながらバイトが終わってからの予定を考える。

これから口煩い店長と顔を合わせて働くと考えると鬱になりそうだから、帰ってからの楽しい時間を思い描き埋め尽くす。

朝の早い時間帯ということもあり、周りには学生やらスーツに身を包んだサラリーマンが大勢いる。


いつもと変わらない日常。


フリーターの俺は適当にバイトをこなし家でアニメにゲームと怠惰な生活を謳歌する。


18歳で枯れすぎている?

もう少し青春を謳歌したらどうだ?

ちゃんと趣味に謳歌してるだろ!

恋愛?なにそれおいしいの?

コミュ障の俺には無理だ……

おっ、そろそろ変わるな。


脳内会話で時間を潰して漸く長い信号待ちが終わろうとしていた。

そして、同時に俺の人生も終わる……



ダダダダダダ……


ぎゃー


背後で突如として日常では鳴り響くことのない銃器を使ったような音と次いで聞こえた悲鳴に徹夜明けで回っていない頭も急激に覚醒する。

振り返り音の発生源へと目を向ける。

十数メートル後方で目出し帽をかぶった男だろうか、興奮しているのか肩で息をし血走らせた目を向け、マシンガンのようなものを構えていた。

テロというやつだろうか。

平和ボケした島国でも銃器テロが発生するようになってしまったのか……

覚醒した脳内で冷静に状況を分析していると突如として襲われる腹部の痛み。

視線を落とせば真っ赤に染まる腹部。

途端に体から力が抜けていき地面へと倒れ伏す。


当たってるし……

俺もしかして死ぬ感じ?

ちょいちょい無理だって!

帰ってからボス戦やらなきゃいけないし、さっきコンビニで買ったジャ○プもまだ読んでないし、次のクールから始まるアニメの二期も見なくてはいけない。

そもそも童貞のまま死ぬのは辛すぎる。


しょうもないことを考えてる間にも意識が朦朧としてくる。


やばい、本当に死にそうだ。


とりあえず……


「リザ○クション。」


……やっぱり無理か。本当に意識が消えそうだ。マジで死にたくないんですけど。



『死に際に何唱えてるんだよ。めっちゃウケるんだけど!そんな君にチャンスをあげよう。生きたいか?』



ついに幻聴が聴こえ出した……


とりあえず、もう一度唱えるか。


「リザレク……」


『無視してふざけながら死ぬとかマジでウケる。気に入った!俺の世界へ招待しよう!』


嬉々とした声色で語りかけられていたが薄らぐ意識の中では理解かなわず、次第に深い闇へと消え失せた。



『せっかく拾ったんだからあっちでも楽しませてくれよ。』



お読み頂きありがとうございます。

本日から3日は朝と夕方の2話投稿致します。

そこからは週2ぐらいのペースになると思います。

趣味の範囲での活動となりますので拙い文章であり、

誤字脱字等多いと思いますが暖かく見守って

頂けると幸いです。

もちろん、誤字等ご指摘頂ければ修正致しますので

よろしくお願い致します。

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