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末路  作者: 緑茶
裏切りの復讐
9/15

Ep1:Doomsday

 それから男は病院に運ばれた。

 私たち二人は首狩り事件の犯人に襲われ、男がかばったということにした。



 そして、あれから一年がたった。

 無事に男は退院し、わたしはすでに進級した。

 クラスでもうまくやっていて、全てが順風満帆だった。



 ああ、これが私の求めた理想の場所なんだ。

 私はようやく自分の手でこの幸せを取り戻したんだ。





























 首狩り事件の犯人が捕まった。

 犯人は何と少女だったのだ。



 「ふん・・・幸せそうにしやがって・・・異常者のくせにむかつくやつだ・・・」



 「そういうな、あいつだって人間なんだ。まずは精神のケアが必要なんだとよ」



 最新の設備による精神療法の一つ、VR療法。

 TVゲームを応用したものらしい。



 まるで本物のようで、そのすべては限りなく現実に近い。

 ありきたりではあるが、どちらが現実かもわからなくなるほどだ。



 「・・・あんなの人間じゃないですよ。まるで悪魔だ」



 確かにこの少女の犯行は常軌を逸していた。

 とてもまともであるとは思えない、そう言った犯行だった。



 「まさかかわいそうだとか思っているんですか?あんなクソ野郎に」



 「・・・人間最初から極悪人な奴なんていやしねえよ。ただ単に巡り合わせが悪かっただけさ。次にその一歩を踏み外すのは俺たちかもしれないんだ。あまりバカにしてやるな」


























 本当にここは理想の場所だ。

 友達はみんな素直で、偽りの仮面を脱ぎ捨てている。

 裏切りも虚栄心もない。

 かといって、自らの欲望に流されることもない。

 とてもとても平和で理想的な日常。



 それが私はほしかったんだ。

 それだけが私の望んだことだったんだ。



 ・・・これでいいんだ。




 一応これで第一章は完結です。

 第二章からはおそらくまったく別の話になると思いますが、できれば応援よろしくお願いします。

 ちなみにネタ切れのため更新が遅れます。

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