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末路  作者: 緑茶
理想の人間『太郎と花子』
12/15

Ep2 3

 キリがいいところで切ったら短めになりました(m-_-m)

 「さて、それでは新しい軍用個体の製造実験を開始しよう」



 軍用・・・個体・・・?

 なんのことだよ・・・。

 僕はその仮面がほしいんだ。

 それさえあれば・・・僕は・・・また集団に戻れるんだ・・・。

 また・・・指示してもらえるんだ、道を示してもらえるんだ・・・。

 だから・・・早く・・・!僕に・・・それを・・・!!



 「ほう・・・相当強烈な麻酔を打ったがまだ意識があるのか。これは期待できそうだな」



 男が仮面を僕にかぶせる。

 ああ、これで僕は・・・!!??



 「ぐぁぁぁぁぁぃぃぃぃぃ・・・!!!」



 不意激痛が僕を襲う。

 なんだこれ・・・!?

 しかも、縛られている!?



 「ハハ、今回のは元気がいいようだな。ますます期待できそうだ」



 「そうですねぇ。私も楽しみですぅ」



 「ふふふ・・・ちょっと強めのを行きますか?」



 「そうだな。身体強化役と精神統合薬を打て!」



 スマイルランド。

 笑顔あふれる未来への一歩を踏み出すための施設。

 それは確かにそうだが、その笑顔の仮面は血と苦痛で作られていた。


























 「矯正施設、別名スマイルランド。ふふふ・・・あのような施設をよく思いついたな」



 ここはこの国の秘密を知る人間が集う場所。

 話は矯正所ことスマイルランドから送られてくる兵士たちについてだった。



 「プロジェクト名『ラッフィング計画』。矯正所のはぐれ者たちを選別しその者たちに『破顔の洗礼』を与え、兵士とする。実におぞましい計画ですな」



 「この国で育った子供あ例外なくその成長過程を克明に記録し提出する義務がある。それを利用して、規定値を上回ったものを省きその優秀な者を矯正所へと送りそれを矯正所のはぐれ者とする。考えた君が言うのかね?」



 あの操り人形もとい理想の国民第一位はこの計画を知っている。

 それはうわべに過ぎないが、それでも知っていることに変わりはない。

 いずれ始末するべきであろう。

 しかし、カリスマ性はトップクラスであるため、兵士どもの指揮官にでも任命するべきか。



 「ハハ、確かにそうでしたな。しかし、洗礼官はこのことを知っているのですかな?」



 「いいや。あの殺人鬼どもには社会のためという大義名分を与えている。殺しのプロフェッショナルであるからこそ殺さぬギリギリを保てるのだろう。あの殺人鬼どもを野放しにするわけにもいかないしな」



 「ですな。ハハハ、まったく恐ろしい世の中になったものです」



 あの兵士たちの力は絶大だ。

 凄まじい身体能力を発揮しすでにそれぞれがバケモノと呼ぶにふさわしいだけの力を持っている。



 「それと・・・大国のメタリックヒューマンと試験戦闘させてみたところこちら側の圧勝でした」



 「ほう!メタリックヒューマンを倒したのか!」



 メタリックヒューマンとはとある大国のほうのラッフィング計画のようなものだ。

 同じように能力の高いものを選別して矯正所へと送りそこでさらに厳選したものをサイボーグ化したものらしい。

 意識は統合されて『ネットワーク』と呼ばれるコンピューターが生み出した仮想脳へと接続され、状況に最適化した行動を常に実行するようになっている。

 加えて機械などのサポートを受けたことにより常人では不可能な腕力などを引き出すことにも成功している。いざとなったら自爆もするらしい。



 「確かに本国の仮想脳にはかなわないでしょうが、現在私たちが作り出せる最高の仮想脳を使用しました。それとこの戦闘結果から見るに本国のものと戦ってもまず負けることはないでしょう」



 「そうかそうか!これであの威張り散らした大国もついに我々が落とせるというわけだな・・・」



 近年我が国は大国によって不当な条約や税金などを納めざるを得なくなっていたのだ。

 もともとは我が国の発案だったこの『統一個体量産化計画』もそのすべての権利は大国に奪われてしまった。

 それによりこの計画を実行している国は大国に使用税として大金を納めなければならない。

 それはわが国も同じなのだ。

 


 しかし、その状況も終わりを迎えようとしている。

 ラッフィング計画。

 これが完成すれば大国など一ひねりだろう。



 ふふふ・・・楽しみだ。




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