表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ビー玉  作者: ria
7/9

第七話 予知夢

あれから二日が経った。

誰かに会うことも必然的になかったが、そろそろ気になりだした。


まだ泣いているのだろうか。


俺はこうだけど普通にみんなで会っていたりして。


そういうとこで不安になった。




住宅が集う通りまで歩いて来た。

目の前に一台の大きなトラックが止まった。

運転手がインターホンを押したその家は、豪華でいかにもお金持ちの風格そのものだった。


玄関の、人を脅かす、高級に造られた立ちはだかる門。

出てきた住人は至って普通でその風貌が逆に充実感を匂わせていた。


トラックから降ろされたそれは、この家にぴったりなピンクのソファーだった。


その時、思い出した。


昨夜、夢で見た一番印象に残っている、あのソファーだ。

これは予知夢か?

だとしたらベージュの壁も絨毯もこの家の中のことなのだろうか。


でもアナログテレビは。

そんな物置いてあるわけがない。



「今日一日晴れることでしょう」

不意に話し掛けられたと思って真横を向いた、

ショーウィンドウに置かれたアナログテレビがあった。


だが聞こえたのは横にあるラジオからだった。

「平成二十四年 三月三日、午前八時二十三分をお知らせします」

とラジオから流れる。


予知夢を見れたかもしれないこの出来事にしばらく浸っていた。


映らないテレビを見ながら。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ