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凋落
「去る者は日々に疎し」とかもうしますが、忘れ去られるのはなにもお亡くなりになった方ばかりではありません。
たとえば、ほんの少し前までは物事の過ちを見過ごすことができず、容赦なく正鵠を射る論客が多くいらっしゃったものですが、昨今ではそんな賢人も滅多に出なくなりました。
まこと、昨今では正鵠を射ることができる者もずいぶんと少なくなりましたな。
そのため、巷には野鳥と化した正鵠が繁殖しすぎ、一部では社会問題となっているしている地域もそれなりにあるそうでございます。
わたくしなんかもつい先日、生ゴミを出す日にハシブトガラスに混じってネットを食い破り、残飯を食い荒らす正鵠をこの目で目撃しましたばかりですから。はい。