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夕焼け
朝、出掛けに降っていた雨は昼前にはあがって、今はすっかり秋晴れの空が高くなっている。
これならばきっと、と期待して学校帰りに川原を通ったら、案の定、見事な夕焼けが街を染めていた。
あまりにも見事な夕焼けだったのでわたしはひょいと手を伸ばしてその一角をペリペリと切り離し、丸めて小脇に抱えて家に持ち帰ってしまう。
わたしが持ち帰った夕焼けを見た家族からは、口々に、
「見事な夕焼けだなあ」
と褒められた。
そんなわけで、それ以来、わが家のリビングは今でも夕焼けによって真っ赤に染まっている。




