こむら返りの真相
夜中に足を攣ったのがすべてのはじまりなわけよ。
あれを体験した人なら共感してくれると思うが、あれはなかなかに痛い。
いや、痛みだけならまだよい。我慢できないほどでもない。
しかしあれは、自分の体にどんな異変が起こったのかよくわからないまま痛みによって起こされるわけで、特にはじめてのそうなったときには痛みよりも混乱とか理不尽さの方が先に来る。
「なんだこれはなんだこれはなんだこれは」
という文句が頭の中を駆け回り、文字通りに七転八倒するわけよ。
で、寝ているときにそうなるわけだから、周囲は真っ暗でな。
ベッドに寝ていればそこから転がり落ちる。布団に寝ていれば壁や家具に頭を打ちつけるってなもんで、ちょいとした騒ぎになる。こともある。
いつまでジタバタしていてもしょうがないんで、少し落ち着いてくるとある程度現状を客観視できるようになるわけだけど、そうすると今度は自分の身にいきなりこんなことが起こった理不尽さへの怒りがじわじわと沸きあがってくる。
もう目が冴えているし、痛みでそのまますぐに寝ますってわけにもいかないしで、とりあえず灯りでもつけようかってことになって、
「光あれ」
といったわけよ。
そんで仕方がないからそれから六日間で世界を創造して七日目を安息日としただけどね。




