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近づく

まだ寝起きだからなのか、それとも二度寝をしたせいなんだろうか。

いまいち目覚めが悪い。

春は眠そうな目で窓のほうを見る。

温かな光がカーテンから降り注ぎ、微かだが小鳥のさえずりが聞こえる。

『今日も晴れか』

軽く背伸びをしながら呟く。

『しゅーん。朝ご飯!!』

少し荒々しい口調で母の声が聞こえた。

何だか機嫌が良くないようだ。

まずい。まずいぞ…。

『春!!早く降りてきなさい!』

さっきよりも母の声が耳にキーンと響く。

母の機嫌を損ねると面倒なことになる。

先日の話だ。

いつものようにダラダラと起きた僕は母に適当な返事をした。

そして朝食抜きという育ち盛りには酷な罰が下ってしまった。

そのせいで授業が身に入らない、差された問題にも答えられなかった。

しかも放課後に説教されたという苦い思い出が…。

『ちゃんとしろ!』とか『たるんでる!』とか言われても腹の虫が大量発生してる状態では食べ物以外には興味がない。

そんなことを思いながら放心状態になっている春に追い打ちがかかる。

『まーたぁーぬーくーよー』

嫌味っぽく母が言った。

とどめを刺されたと察知して言葉より行動が先に出た。

ドアを素早く開け母の顔を見た。

『待った!食べます』

母は微笑を浮かべ『ちゃんと聞こえてるのね』と言った。

その顔は勝ち誇った様だった。




























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