ストップ&ブレーキ
「ちょっとぉ、私を忘れないでくれないかなあ?」
「あ、ごめんごめん。」
「ったく・・・はじめまして。
議会の進行とかやってます、3年議長の澤田柚です。
よろしくね、はるのちゃん。」
「あ、よろしくお願いします。」
真っ黒な黒髪
腰まで流れる艶を帯びた綺麗な髪に
私は目を奪われた。
「綺麗な・・・髪ですね・・・」
「え?」
「あ、ごめんなさい・・・」
「・・・ありがとう。
一応、手入れは欠かしたことがないからね。」
髪だけでなく、顔も綺麗な彼女は
女の私から見ても、魅力的だった。
「大宮も、綺麗な髪でしょ。」
急に先生に言われてドキっとした
「・・・私、茶髪だし・・・痛んでるから・・・」
「あら、そんなことないけど?
枝毛なんて見当たらないし、サラサラしてて柔らかいし・・・」
「え、そうですか?」
「うん。ね?蒼くんもそう思ったんでしょ?」
────蒼くん?
胸に、何かが引っかかった
「ん?うん。
大宮の髪、ケッコー好きだよ?」
「え・・・?」
「はいはい、そこまでー。
うちのに手を出さないでよ、なるちゃん。」
「和ちゃん、来てたの。」
「はいはい、居ましたよ。
ついさっきね。
ったく、はるのはそこらへんの女生徒と違うんだから
手を出されたら困りますね。」
「はいはい。
大宮さんは和ちゃんのお気に入りだもんね。」
なんて、先生が言うから
ざわついた
「え?
なに、大宮せんせーとはるのちゃんは・・・」
「ち、違います!!
私と和兄はただのいとこです!」
「え、イトコなの?」
「はい。」
「あーあ、すぐバラしちゃって面白くねーの。」
「もう、和兄!」
私の頬を突っつきながら笑う和兄に一睨みした
「とりあえずね、はるの。
この男は狼だから、近寄るのはダメよ。」
「ひどいな、和ちゃん。」
「本当のことでしょ、アナタ何人の女生徒を食い物にしてきたのか・・・」
「か、和兄!」
「いーのいーの、ここの生徒会役員は全員知ってることだから。」
生徒会長に目をやると、
会長は困ったように笑った
「もぉ、大宮に変なこと吹き込んじゃダメでしょ。」
「本当のことですから。」
「ったく・・・大宮、んなことねえからな?」
そんな風に優しく微笑まれたら
あっさり、騙されそうだよ
だけど、私は聞いちゃったから
あの、会話を・・・
────キス、して・・?
媚びるような、艶を帯びた
甘い、声・・・・
今でも耳に残ってる
・・・私は、あの時から
先生への思いにブレーキをかけると決めたんだ
お久しぶりの更新となりました!
地道ーに、更新させていただきますね




