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適わない
「まあ、澤田の妹がさなっちゃんに懐いてたから
両親に必死で説得して、訴えはなくなったんだ。」
「懐いてなかったら、今頃なるちゃんn
この学校にいないからね。」
「恐ろしいこといわないでよ、相沢くん。」
「ごめんごめん(笑」
また、いつもの調子に戻る空気感
なぜか、安心できる。
「はるの。」
「ん?」
「行って来いよ。」
「え?」
「なるちゃんのとこ、でしょ?」
「なに当たり前のこと聞いてんの。
全ては、蒼くんのため、大宮のためなんだから。」
「私・・・行っていいのかな?」
まだ、その澤田さんを好きだったら?
私には似ても似つかぬ彼女は
私は、絶対適わない。
ましてや、死んでしまった相手に
適うはずがない。
「なーに不安がってんだよ。
はるのらしくねぇぞ?」
「和兄・・・」
「行って来いよ。
後悔するぞ?
いいか?なっちゃん救えるのは今はお前だけなんだから。
行ってこい。」
和兄の言葉に、大きく頷いた




