美術の成瀬先生
「美術始める前に、決めたいことがあるんだけど。」
「えー?何なにぃ?」
キラキラした可愛い女の子が先生に上目遣いになる。
「教科担当、決めたいんだけど。」
「え、じゃあ私がなるよ!」
「えぇ!
私がやりたい!!」
一気に、教科担当・・・いや、先生の取り合い。
・・・なにさ
私だって教科担当になりたい・・・
「んじゃあ、くじ引きにしよっか。」
先生が、見越したようにくじに使う割り箸を持ってきた。
「じゃ、先に副会長となる大宮さん。どーぞ。」
私の前までくる。
「い、いいんですか?」
「うん。」
だけど、クラスの人数分の1だよね・・・
私、完全になれないじゃない・・・
落胆しながら、割り箸を一本、選んだ。
「おっ、大宮さんあったりぃ♪」
「うそ・・」
私・・・
教科、担当・・・?
先端が赤色になった割り箸を見つめた。
「っ最悪ぅ」
「最初から引くなよ・・・」
「盛り下がんだけど。」
へーへー
悪かったですね!
「可愛い顔でそんなこと言わないの。」
・・・先生、そういうの反則。
毒づいてた目が、一気にハートになったじゃない。
「ってことで、大宮さんよろしくね。」
「あ、はい・・・」
「ま、教科担当って言っても、ほとんど雑用なんだけど。」
「はあ・・・」
だけど、先生と会えるなら・・・
それもいいかも。
なんて、私は内心ウキウキだった。
「はるの、いいなぁ・・・」
「なに、急に・・・・」
「私だって教科担当になりたかった!」
「もお!」
「冗談冗談。」
笑う親友に私は人睨みした。
次回もよろしくお願いします。




