太陽
ガラッ
「おひさし・・ぶりです。」
「はるのっちゃーん♡
最近こないから、どうしたかと思ったよ~」
ドアを開けるやいなや、抱きついたのは絵里先輩。
「すみません、いろいろとあって・・・」
「ま、良かったよ。
乗り気みたいじゃなかったしさ。もう来ないかと。」
悪戯な笑を浮かべた会長に、私は苦笑いを浮かべた。
ガラッ
「えっ!はるのん!」
「は、はるのん!?」
いつの間に、はるのん・・・(笑)
「圭太くん、久しぶり。」
「良かった~最近来ないから~」
「ごめんごめん。
はるのんのクラス行っても、いっつもいないんだもんなー」
「来てくれてたんだ。」
「うん。
でも、よかった~ww」
「ま、来てくれてよかったです。
僕の仕事が多くて大変だったんで。」
「あ・・宮野先輩、すみませんでした。」
「いえ、今日から働いてくれればいいので。
僕にとっては、それほど大変ってわけでもなかったし。」
「みやっち、さっき大変って言ってたじゃん。」
「お前は黙ってろ。」
丁寧な言葉遣いのはずが・・
「圭太くんと宮野先輩の関係って・・・」
「あぁ・・・みやっちと俺は幼馴染なの。」
「なるほど・・・」
「こんなバカと幼馴染だなんて、恥さらしなんで
二度と郊外しないでください。」
「えぇ~ひどぉい」
ふふっ
なんだか、兄弟みたい。
ガラッ
「あら、はるのちゃんっ!」
「柚先輩っ」
「来てくれてよかった♡」
「すみませんでした。」
「いいの、いいの。
色々あるしね~。
ま、学校祭に向けて今日から頑張ろ?」
「はいっ!」
広いとも狭いとも言えない生徒会室の中で
圭太くんと私はパチンパチンとホッチキス係。
学校祭のパンフレットを一つ一つ丁寧にやっていく。
圭太くんは不器用なのか、さっきから進んでない(笑
私の3分の1ぐらいの量。
そんな圭太くんを見ながら、
頭のどこかで、先生が離れなかった。
私を抱きしめた先生・・・
腕が、微妙に震えてた。
必死でなにかに耐えるような
抑えるような・・・
そして、先生の悲しそうな声。
あのあと、私は授業に行けなかった
涙でボロボロだったし、あのまま準備室で過ごして、
終わりのチャイムが鳴る1分くらいに教室に戻って
何食わぬ顔してた。
授業から戻ってきた優実が
私のもとへと一目散に駆けてきて
「なっちゃんが変だった!」
って伝えてきて
きっと、私のせいなんだろうなって思って
先生の心が、余計に見えなくなった。
「・・・ん、はるのん!」
「え?」
「え?じゃないよ・・・心ここにあらずって感じだったけど・・・
体調でも悪いの?」
「う、ううん・・・違うの。
ちょっと考え事しててね。」
「そっか・・・
はるのん、溜め込まないでね。
いつでも俺に言うんだよ。少しは頼りになるから。」
「うん。」
くったくない笑顔を向けてくれるだけで
圭太くんの太陽のような笑顔を見てるだけで元気になるから。
ありがとう。
私はこの日、すごく圭太くんに救われたよ




