止まらないから
「先生・・・」
「おっ大宮か。」
さっきまで、三橋さんと抱き合ってたくせに。
なんで先生はそんなにケロっとしてられるの・・・
いつもと変わらない笑顔を向ける先生に
内心毒づいた。
「そろそろ授業、始まりますよ?」
「ん。じゃあ、充電w」
フワッとメロンのような香りが私を包こむ。
気がついたら、先生の腕の中にいた。
「せ・・・んせい?」
「充電、しなきゃ。
じゃないと次の授業もたねぇもん(笑」
先生、期待しちゃうじゃないですか・・・
バカ、先生のバカ。
バカバカバカ・・・
「んー・・・大宮いい匂いすんね」
「・・・変態教師。」
「んふっ・・たしかに。」
私からちょっと離れて、ふにゃんとした笑顔を向ける。
ドキンッ
って、胸が高鳴る。
入学式のときと同じ。
私は、凛と立つ男らしい姿の中に
この、ふにゃんとした笑顔のギャップにやられた。
好きだ、って思った。
一目惚れじゃない、なんか・・・
言葉では言い表せられない、感情が揺れ動いた。
「先生、ずるい・・・」
「え?」
「私ばっか、ドキドキさせて・・・ずるいよ・・・」
大好きな先生の笑顔が、いつも癒してくれる笑顔が
今、私には胸に突き刺さる。
「先生に会うたび、ドキドキして・・・
だけど、先生はほかの女の子に手出して・・・
さっきだって、三橋さんと抱き合ってて・・・
ドキドキして、ズキズキして・・・
私ばっかり、心忙しくて・・・ずるいよ・・・」
まだ、ほんの少しだけ先生の腕の中にいる
自分の体。
嬉しい反面、悲しくて
涙を流しながら、先生にすがりついた。
「先生、私・・・私先生が・・・っ」
もう一度、ギュッって
さっきとは、比べ物にならないくらい強い力で、ギュって
抱きしめられてから、強く引き離された。
「ごめん、大宮・・・」
「先生?」
「その先はどうしても聞けない。
俺は、幸せになっちゃいけないんだ・・・」
「先生、それどういう・・・」
「こんなしょうもない男よりも、大宮にはもっといい奴いるから。」
そういうと、先生は私の顔も見ずに
「授業だ」
って言って、準備室から出てった。
先生、「幸せになっちゃいけない」ってどういうこと?
先生は何を抱えてるの?
私の気持ちを、聞くことすらできないの?
私は、聞いてももらえないの?
きちんと、フッてよ・・・
お前は、恋愛対象じゃない。って
じゃないと、私諦められないよ?
もっといい奴がいる くらいの言葉じゃ・・・
私、諦められないよ・・・先生
さあさあさあ・・・どうなるのか?
んじゃ、音沙汰なしだった生徒会役員だしちゃいますか(笑)
わ、忘れてたわけじゃないですから!(; ̄ェ ̄)




