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色がない
「三橋いい加減に・・・」
先生と目があう
私のことを見つめる
「大宮・・・」
先生が私のことを呼ぶ
「大宮さん・・・邪魔しないで!」
キッと睨まれた瞬間、我にかえる
「邪魔ってなあ・・・」
「ご、めんなさい・・・
次の授業が美術だったから・・・
お取り込み中、すみませんでした。」
ペコッと頭を下げて、
勢いよく回れ右
そして、猛ダッシュした
「大宮!」
走っている途中、
笑っている生徒を何度見かけただろう
今の私に、この世界はまぶしすぎる
だって、私の目には色をうつさないんだから




