当たり散らし
「んっもう!腹立つ!
人生で初めてかも、あんな人に腹たったこと!」
「あぁ・・・三橋っていう女生徒だっけ?」
「そう。」
「・・・んでもなぁ、あの人から三橋って女
聞いたことねぇぞ・・・」
「え?」
「なんでもない。」
「そう。」
猛烈に腹が立っているからか、和兄の言葉が頭に入ってこない。
なんなのあの子!
なんであんな子が先生の幼馴染なの?
どうしてあの子が先生の恋人面みたいなことしてんの?
なんで私は浮気相手みたいになってんの!
全てに腹が立つ。
「三橋ねぇ・・・ま、可愛いからな。」
「和兄は見たことあるの?」
「まあ・・・ここの生徒だし。
保健室の常連客だし。」
「えっ」
「俺目当てとかじゃなくて、普通に病人として。」
「なーんだ。」
和兄目当てだったらよかったのに。
・・・いや、和兄相手でも、あの子には譲れない
私の大切なお兄ちゃんだもん
「昔から体が弱かったみたいだよ」
「体が?」
「そ。
だから、体育とかもあんま出てない。
結構見学してる。」
「なんで和兄そんなに詳しいの?」
「そりゃ、可愛い子のチェックはねぇ?」
「和兄サイテー」
「冗談だって。
ただ、なっちゃんから・・・」
ピクッ
なっちゃん?
私が反応したことに気づいたのか
自分がまずいことを言ってしまったと思っているのか
わからないけど、多分どっちも。
和兄は黙ってしまった
「成瀬先生がどうしたわけ?」
「・・・いやあ・・・別に。」
なっちゃんって言いましたから!
あそこまで言ってごまかせるとでも思ってんの、この人!
「バッチシ聞いたから。」
「・・・・」
「先生がどうしたの。」
「はるの、こわい。」
私だってわかってる
今、ものすごく恐い顔してんの
嫉妬なんて、重たいことわかってるし
第一、先生が私の彼氏でもなんでもない
ただの教師と生徒だってこともわかってる。
だけど、三橋さんを選ぶくらいなら
先生のことを蒼くんと呼んだ、柚先輩。
今でも引っかかってる、あの2人の関係・・・
だからこそ
三橋さんじゃなく、柚先輩のほうが良かった。
柚先輩は優しくて・・私は大好きだから。
「んで?先生がどうしたの?」
「・・・三橋は、体が弱いから見かけたときは気にかけたほうがいい。
って。あくまで教師っぽい言い方だったから
そんときは別に気にしてなかったけど・・・
2人って幼馴染だったんだなーって・・」
先生・・・
やっぱり、三橋さんのことを好きなの?
どんどん絡めていきます!
三橋さん!!




