我が儘
結局、どうしたらいいのか。
いい考えなんて思いつくはずもなくて
とうとう、また朝をむかえた。
「なっちゃん、おっはよぉん♪」
「はよ。」
「なっちゃーん!今日も、かっこいいね♡」
「ありがと、真中は今日も可愛いね。」
「いやーん♡」
先生のことを、なっちゃんと皆は呼ぶ
だけど、なるちゃん。
なんて呼ぶ人は初めてで
別に、それ自体にすごく違和感があったわけじゃないんだけど
だけど、そう呼ばれた時の先生の反応が
今までと違って
その時、私の胸の中で何か違和感を感じて
感じた直後に
彼女は、先生に抱きついた
先生とあの人は
どういう関係なの?
私と、同学年だよね。
ってことは、知り合って間もない・・・
先生・・・
あの子にも手をだしたの?
もう、わけがわかんないよ
「大宮」
「はい・・・」
「はよ。」
「お、はよございます・・・」
なんで先生は、いつもと同じような笑顔でいられるんだろう
私に、あんな修羅場見られたんだよ
そのあと、私は逃げ出したんだよ
なにか弁解でもしてくれたらいいじゃない。
なんで、それすらもしてくれないの
私には、関係ないって?
先生にとって、所詮私はその程度で・・・
わかっていても、それを突きつけられて・・・
「大丈夫?」
「へ?あ、はい・・・・元気ですよ。」
「ちょっと、むこういこっか。」
「あ、ちょっと!
もうすぐHRが・・・」
「いいからいいから。」
掴まれて向かった先は
この間と同じ、屋上だった
「先生・・・」
「三橋はさ、昔近所に住んでたんだ。」
「え?」
「彼女の名前は三橋美樹。
大宮と同じ学年なんだけど・・」
先生?
私の顔を一切見ないで語りだす
いつもの先生とは違って
少し、早口だった
「俺が高校卒業するとき、
あいつが俺に告ってきたんだ。
その時、あいつは本当に子供で、ちっちゃくて。
俺、相手にしてなくて・・・」
「・・・」
「美樹とはそれっきりだったんだけど
昨日は、久しぶりの再会だったんだ。」
「・・・なんで、私に?」
「なんか、勘違いしてるだろうと思ったから。」
それだけで?
私にわざわざ?
・・・変なの。
さっきまでは否定してくれなかったことに悲しさを覚えたのに
否定されたら、今度は思わせぶりなことしないでよ、って悲しくなる
私って、相当わがままだね。
「・・・そうですか。」
「ん・・・
あいつは、妹みたいなもの。」
先生、
あなたがそう思ってても
彼女は、本気だと思います。




