可愛い子
相沢先生視点でいきます!
「おっ可愛いこ発見。」
「え、どこどこ?」
入学式の日、保健室でうだうだしてたら
いきなり声をだした和。
俺は、即座に反応した
「あそこあそこ。茶髪の・・・」
「おー、ほんとだ。超可愛いじゃん。」
「あれね、俺の。」
「え。和って彼女いたの?」
物陰から顔を出したのは、なるちゃんだった。
「ははっ。そ、女子高生なの。」
「うわ、えっろいなぁ。」
「そういう、幸さんはどうなんですか。」
「俺?俺はいねぇよ。」
そういいながら、幸ちゃんは照れ笑いする。
神様に感謝したい。
俺たち4人が今、こうして同じ学校に働いていることを
「ま、彼女っていうのは嘘なんですけどね。」
「え?そうなの?」
「騙されすぎですよ、相沢さんは。」
「うっわー、和ってば性格わるいねぇ。」
「どーも、小悪魔です♡可愛いでしょ?」
「自分で言ってるよ、この人。」
俺が馬鹿にしたように笑うと
幸ちゃんが「和は可愛いからね。」って笑って
なるちゃんが、小さく笑う
この空間が、昔から好きだった。
「あの子ね、俺の妹。」
「えっ妹?」
「正しくは、イトコ。」
「へぇ・・」
さすが和のイトコ・・・
というべきか。
すごく可愛い子だった。
「でも、可愛いねぇ。あの子。
和、名前なんて言うの?」
「だーめ。成瀬さんには教えませんよ。
俺の可愛い妹食われたら困りますもん。」
「食われるってねぇ・・・」
「だね。なるちゃんは隠れ狼だから。」
「というアンタにも譲らないよ。」
「えー、なんでだよ!」
「相沢ちゃんは、スケベだからねぇ。」
「うわーなるちゃんにだけは言われたくなーい。」
こう言うと、決まってなるちゃんは困った顔をする。
だって、本当のことだから
だけど、その本当のことを笑い話にできるのは
時の流れのおかげなのかな。
「んじゃあ、俺ならいい?」
幸ちゃんがひょこっと顔を出した
「んー、幸さんもダメ。」
「なんで(笑)」
「完璧な幸さんにあげるのは、悔しい。(笑)」
「なんだよソレw」
こんなに幸せな空間だけど
どこか、昔と変わってしまったことがあって
この変わってしまった空間を
壊してくれる救世主が、まさかあの子だったなんて
その時は知らなかったんだ。




