違う顔
「せ、先生・・・」
「ん、なーに?」
さっきの顔とは違って
ふわんとした笑顔で振り返った
「あ、あの・・・
私にしかできない仕事ってなんですか?」
「ん?あーあれね。
まぁ、とりあえず先生とデートしよっか♪」
「へ?」
「先生と、校内デートしよ。
大宮入学して間もないんだし、先生が案内したげる。」
「え?い、いやいいです・・」
「なんで?」
「なんでって・・・」
これ以上、先生とは関わらないって決めたもん・・・
「私、大体校内は把握してますから。」
「んな硬いこと言わんで。
さ、行くよ~最初は体育館からね。」
「せ、先生!」
先生についてっちゃダメって思っている反面
嬉しいと思ってる自分がいる
「ここは、調理室。」
「・・・はい。」
本当に大体は把握してるんだけどな・・・
なんて思いながらも、笑顔で案内してくれる先生の横は
想像以上に居心地が良すぎた
「じゃあ、最後に・・・」
「え?」
「先生のとっておきの場所、教えよっか。」
「とってきの・・・場所?」
「そ。
ついといで?」
ゆっくりと差し出される手に私はそっと手を乗せた
*****
「お・・・くじょう?」
「そう。」
「屋上って、立ち入り禁止じゃないんですか?」
「ん、ほんとはね。」
・・・この人、教師なんじゃ・・・(笑
「まぁ、教師だからこそ屋上の合鍵なんて簡単に作れちゃうんだよね。」
「もぉ・・・バレて怒られても知りませんよ?」
「そんときは、大宮のせいにしようかな。」
「えー?私退学になっちゃうじゃないですか。」
「んー・・・じゃあ、そんときは先生がもらったげるから。」
「え・・・・」
─────先生がもらったげるから
それは、どういう意味ですか?
本気に・・・していいんですか?
ドキドキした胸を抑えながら
必死に平静を装った
一週間ぶりの更新です!




