不機嫌の理由
咲楽先生sideでいきます!
目の前で、教科書と戦闘している
生徒が一人。
大宮はるの。
和のイトコ・・・
綺麗な顔で、背中に流れる栗色の髪。
見た目こそは完璧なのに
勉強がねえ・・・・?
俺が何度教えても
頭にすんなり入らないらしい。
それが、おかしくておかしくて・・・
そんな時、教師と生徒の恋愛についての話になった
その態度から察するに・・・・
既に好きな人がいんだな。
それを察すると、なんだか可笑しくなった。
やっぱ、恋とかすんだなぁ・・
いいねえ、青春だね・・・
あ、今おっさんになった気がする・・・
まだ若いんだけどな、俺も・・・
少し、からかうと頬を叩き始めた。
俺が頬を包むと、潤んだ瞳を上目遣いで見てくる
あーあ、それほかの男にやっちゃダメだよ?
理性の利かない男子だったら、その場でガバッ・・・とね。
ま、俺は大人だから手なんかださないけどww
「何、してんの?」
「な、成瀬先生・・・」
ち、ちょっと・・・
ドアのほうを見ると
あきらかに不機嫌そうな蒼くんの顔。
そして、目の前には
不安そうな、大宮の顔。
ふーん、なるほど。
お相手は蒼くんだった、ってことね。
「おっ蒼くんじゃん。
どうしたの?」
そう言うと、声まで不機嫌な蒼くん。
おかしくて笑っちゃいそうになった。
「え?あぁ・・大宮がイキナリ顔を叩いたから
赤くなっちゃって。」
「ふーん・・・」
ふーんって・・・
あなた、完全に自分が不機嫌だってことわかってます?
すると、いきなり蒼くんが大宮を連れて行きたいといいだす。
完全な、嫉妬かよ。
ヤキモチかよ、あなたこの子の彼氏かっ
心の中でつぶやく。
副会長にしか出来ない仕事ねえ?
んなもん、あるわけねーじゃん。
あったとしたら、それは、まともな仕事じゃないな。
大宮は、まともに受け取ってるし・・・
あーあ、こんなピュアな子が・・・
蒼くんの餌食になるなんて・・・ご愁傷様。
「ユキくん、いいかな。はるのちゃん連れてっても。」
そんな俺の気持ちを察したのか
さっきとは違い、可愛らしい声で問いかけてくる。
・・・その声、俺が弱いこと知ってて使ってくんだから・・・
全く、この人には適わねえよなー
「あ、いいよ。
大宮、あとはちゃんと家で復習するように。
あと授業はちゃんと抜けないように明日から耳栓しとけよ。」
「はーい・・・」
冗談で言うと、大宮の顔が少しだけやわらんだ。
だけどねえ・・・
蒼くん、あきらかにアナタ嫉妬してるでしょ
俺相手に・・・
イキナリ手なんか掴んじゃってさ
手首じゃなくて、手にしてやればいいのに
狼な成瀬先生が必死でかけたブレーキ・・・なのかな。
10年ほどの付き合いだけど・・・
あんな蒼くん、見たことない。
彼らのつながりは、後ほど・・・♪




