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先生 攻略法  作者: 桜桃
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居残り




「ここの問題は・・・あぁ、違う違う。」


「え?」


「そこを先にやらないで・・・」


「どっちも一緒じゃないですか。」


「あんねぇ、俺の授業聞いてた?」


「聞いてますよ。

 だけど、右から左へ抜けてくんです。」


「それ、聞いてないのと同じだから。」



だって、本当に抜けてくんだもん。


聞いてるのに、抜けていくんだもん。



私だって、抜けて欲しくないのに・・・


勝手に抜けてくんだもん。





「あのさ・・・心の声、ダダ漏れだから。」


「えっ!?」


「ほんっと、大宮ってどっか抜けてるよな。」


「それ、褒めてます?」


「いや、馬鹿にしてる。」


「ですよね。」




爽やかな咲楽先生は、白い歯を輝かせながら大きく笑った。


かっこいいのに、気取らないとこ・・・


人気なのわかるなあ・・・





「先生って、かっこいいですね。」


「えっなに、急に。」


「いや・・・結構まわりの子たち、先生をカッコイイって

 言ってるから・・・本当だな、って。」


「へえ、俺そんな風に言われてんだ。

 明日からの授業、緊張しそー・・・」


「何言ってるんですか。」


「だってさ、これから生徒を見る目変わりそうじゃん?」


「えー、先生それちょっと危ないですよ。

 あくまで、生徒と先生なんですから。」


「わかってるけど、男と女じゃん?」


「うわー、先生なんかエロいです。」


「はっ?どこが!

 俺は、健全なる男教師ですー。

 いざとなったら、生徒との恋だってアリでしょ。」


「本気で言ってます?」


「本気本気ー、だって俺らだって教師だけど人間だし。

 男だし。」




真面目な優等生先生から、そんな言葉が・・・





「でも、先生からみて生徒って子供じゃないですか?」


「んー・・・でも、そこが可愛いとこだったりするでしょ。

 それが恋かどうかは別として、好感はもてちゃうよね。」


「そういうもんですか?」


「ほかの先生方は知らないけど、少なくとも俺は。」





成瀬先生も、そうなんだろうか・・・


だから、女生徒とあんなこと・・・・





「おーい・・・ワープしてるぞ?」


「あ・・・ハイ。」


「もしかして、好きな先生でもいんの?」


「え!?い、いません!」


「わっかりやすー・・・

 すっげえ、わかりやすいわぁ・・・

 顔に全部書いてありますが?」


「へ・・・」




私は顔をベチベチと叩いた





「ふははっ何やってんだよ。

 んな叩いたら、タコみたく赤くなるぞ。」


「だ、大丈夫です。」




咲楽先生の手が私の頬を優しく包み込んだ。




























「何、してんの?」



























「な、成瀬先生・・・」




ち、ちょっと・・・


この状況、やばくない?



小さな密室に先生と生徒


先生の手が私の頬を・・・・



それを、成瀬先生が見て・・・



あぁ、頭がこんがらがってきた!






「おっ蒼くんじゃん。

 どうしたの?」


「それはこっちのセリフ。

 うちの副会長さんに何してんの、ユキくん。」


「え?あぁ・・大宮がイキナリ顔を叩いたから

 赤くなっちゃって。」


「ふーん・・・」


「大宮、今補習受けてんの。

 蒼くんは?この教室に用事があったの?」


「ん?いんや・・・それよりさ、補習もいい?」


「え?」


「副会長さんにしかできな仕事、あってさ。」


「そう、なんですか?」


「ユキくん、いいかな。はるのちゃん連れてっても。」




─────はるのちゃん?


先生、なんで私をいきなり名前で・・・





「あ、いいよ。

 大宮、あとはちゃんと家で復習するように。

 あと授業はちゃんと抜けないように明日から耳栓しとけよ。」


「はーい・・・」





私が返事すると、成瀬先生がいきなり私の手を掴んだ




「ひゃっ」


「んじゃ、いこーか。」


「は、はい・・・」






先生の手に力がこもった気がした







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