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光はまだ、歪んでいる

光と影は、いつも隣り合わせだ。

この世界には、人のエネルギーを糧に生きる怪異――人々はそれを歪体と呼ぶ――

彼らは人を襲い、僕たちの世界を歪ませてきた。

僕の名前は佐藤灯真。

戦えない僕は救護班として、戦場の傷を癒す仕事に就いている。

だが心の中で、僕が望むのはただ一つ――歪体を絶つこと。

これは、そんな世界で生きる一人の少年の物語だ。

平和を取り戻すために、僕は歩き出す――

俺の名前は佐藤灯真(さとうとうま) 19歳だ。

この世界には人のエネルギーを食べて生きている歪体(わいたい)という生き物、一般的には怪異だなんて呼ばれてる奴らがいる。救護班の仕事は、戦闘班の後始末だ。怪我の治療、現地支援、死体回収。

要するに、戦えない人間の居場所だ。たまに戦場に行くけどな。

今は仮拠点で指示が来るまで待機してる。そして俺がなぜ救護班にいるかというと

()()()()()()()だ。これ以外の理由なんかない。

じゃあなぜ戦闘班に行かなかったって?まぁ結構話すと色々と長くなるんだが。簡単に言えば俺には才能が無かった。ただそれだけだ。だから俺は戦闘班ではなく救護班に行った。なぜそこまで歪体に殺意を持っているのかって?これも結構あってだな、、


あの光景は今でもたまに夢に出てくる。俺がお母さんと呼べる人を持っていた頃だ。

赤ん坊だったころ。俺は親の腕に抱かれず施設の目の前に置かれていた。そこから俺は施設で育ち、4歳くらいの時に養子として新しいお母さんの家に行く事になった。俺は最初新しい環境で慣れなかったが、段々と心を開いていったらしい。夫が事故で死んでその寂しさを埋めるために俺をこの家に引き入れたのかなと、今はそう思う。でもお母さんは俺のことを実の息子のように接してくれた、教えてくれて、遊んでくれて、色んなところに連れてってくれて、愛してくれて、俺はものすごく幸せだった。小さい頃の記憶なんかほとんど覚えてないが、この時の記憶はものすごく覚えている。

そして数年が経ち俺が小学一年生になる手前のころ。俺はお母さんと一緒に買い物に行っていた。そして帰り道、いきなり大雨が降り出してきた。しかしその時傘を持っていなくて、雨宿りできそうな場所もなかったので家まで走る事にした。そしていつもとは違う道で、近道だからという理由で細くて人気の少ない道を選んだ。それが間違いだった。

近道を走っていると目の前から大人の人が歩いてきて

「すみません、この辺の道分からなくて迷っちゃったんです。〇〇さんの家ってどこですか?いきなり雨が降り出したので早く着きたくて」

「えーーっと、すみません。私もこの辺の事はあまり知らなくて、私たちも傘がなくて急いで家に帰らないといけないんで、すみませ」

グサッ

目の前にいるお母さんのお腹を大きい何かが刺さった。

立っていたのはさっきの大人の人の姿をしていた。初めて見た生き物だった。人型で所々人の皮膚が裂けて無くなった所に黒くて、影みたいな見た目をしている人みたいなナニカがいた。そして背中から紫色をした鋭くて、人を殺すために出来た形をしている触手みたいなが出てきていた。それがお母さんのお腹を刺していた。

状況が理解できずに固まっていると。お母さんが目の前で倒れた。その時にはもう死んでいた。いや、刺された時にはもう心臓を刺されて死んでいたのかもしれない。

「あーやっぱり雨の日は当たりだなぁー」

ぐちゃっ、ぐちゃっ

何かを食べてる音が響くが雨の音でかき消される。

今起きてることを理解するので精一杯の結果。俺は泣いた。なぜなら目の前で()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。どんだけ泣いたのかも分からないまま、その人みたいなナニカは俺の方を向いた

「お、子供いたのかぁ。もう満足なんだけど、まぁいっか。」

そして人みたいなナニカが目の前に来て俺と目が合った時、人みたいなナニカとにらめっこが始まった。こっちを見るだけで何もしてこない。俺はこのままお母さんみたいに食べられて死ぬのかと思った。けど、その人みたいなナニカは俺をじっくり見た後、消えていった。この記憶は衝撃が大きかったせいか、お母さんと一緒にいた時よりも鮮明に思い返せてしまう。


それから俺はまた施設に戻り、小学校で義務教育を受けていくうちに、それが歪体という人を食べる生き物ということを知った。

俺はその後小学校で友達ができた、お母さんと一緒にいた時ほどではないが物凄く楽しく過ごしていた。友達も増えて仲良くなった。そして友達4人と公園で遊んでた時、神谷零斗(かみやれいと)っていう友達が草むらに行ったボールを取った時と同時に宙に浮いた。そして神谷を宙に浮かせてた犯人は歪体だった。神谷を触手で掴み、宙に浮かせていた。俺はみんなで友達を助けようとして、みんなと一斉に突撃した。でもみんな死んだ。今考えれば当たり前だ、大人でも死ぬのに子供が勝てっこない。でもすぐに戦闘班の人達が助けに来てくれて歪体は逃げて、俺は一命を取り留め、宙に浮かばせられていた神谷も生き残ったが。他の友達二人は死んだ。

そこから俺と神谷は友達が殺された事をきっかけに歪体に憎悪を持つようになった。そして神谷と俺は歪体を倒すための国の組織である

()()()()()()()()、通称T().()D().()O()を目指す事にした。

TDOに入るためには、知識、体力、体術などが必須だった。俺たち二人は共にTDOに入ることを決めた。これ以上、俺たちみたいな被害者を出さないために。平和が訪れるように。それ以外、なにも考えられなかった。

多分、神谷も同じ気持ちだったと思う。

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