【プロットタイプ】お座り。よく出来ました。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
これ、ジャンル分かんないよぉ〜!!
今回は偏見100パーセント。
喫茶店でそんな下世話な話をするとは思えません。
けれども男性方だけの集まりでは、割と普通なのかな。
別に誰かから直接的に何か言われたとか、されたとか、そう言う訳では無いけれど、些細な事が気になって仕方がない時期が存在する。
懸命に話に乗ろうとしても、相手が此方を見ないとか、そもそも私の話を聞いて無かったとか。私の事を嫌いなんだろうなって人が、私の事を見る度に距離を置こうすることだとか。
今はそんな時期だった。良い子で居なくてはいけないのに、良い子で居られない。気分は常に最悪。そんな状態だった。
そしてそんな最悪な時こそ、誰かに当たり易い時期でもある。
瑠衣と行きつけの純喫茶に訪れた。こじんまりとした、店内のテーブル席は全て埋まっており、四方八方から話し声が聞こえて来る。
――周りにタイプな女、居ないんだよね〜。
――元気溌剌な子とか、好みじゃねーし。
――と言うか、顔もスタイルもイマイチ。おっぱい小さいしさ〜。大学の時の○○ちゃん、さっさと引っ掛けときゃ良かった。巨乳だし。
下世話な話が耳に入る。ゆっくりと珈琲を飲んで、自律神経の調律を行わなければならないのに、其れが出来ない。
――そういや、違う部署に来たコ。股緩いらしくてさぁ。
私は手に持っていたタッチペンを握り締め、そのまま大きく手を振り上げかけた。そう、かけたというのは未遂に終わったのだ。彼の声によって。
「鏡花」
まるで飼い主が飼い犬を窘める様な声だった。声の主の方向へ顔を向けると、文庫本を開いたまま、真っ直ぐにこちらを見据える瑠衣の姿があった。
私は今、一体どんな顔をして、瑠衣を見ているのだろう。決して良い顔でないことは分かる。きっと目付きは釣り上がり、血走って、今にも誰かに襲いかかる寸前と言ったところなのだろう。
しかし瑠衣はそんな事知った事ないという様に、ただ淡々と命令を下した。
「さっさと飲め。店出るぞ」
そう言いながら、さっさと帰り支度を済ませに掛かっていた。
「……男の人って……あんな恋バナすんの?」
普段なら絶対私が言わない、相手にしないような話だった。其れが自傷行為であることは百も承知。らしくない。やらない。そんなの私じゃない。そんな自責の念が心に刃物を入れる。
「知らねぇ。ただ……」
店から出ると、瑠衣の目が私を捉えていた。
「あれを俺の小説でやるなら、もっとその方向性、雰囲気に持っていく。あれは雑音に他ならない。空気読めよ。ませたクソガキ。酔いが覚めた」
それはそう。私だってそうする。いきなりベッドに連れ込まれて裸に剥かれたら、ムードもへったくれもない。強姦と変わらない。
瑠衣は、ちぇっと舌打ちをして、また私の様子を伺う。どうやらそれなりに気を使ってくれている様だった。
「良く耐えたな。偉いぞ」
尾のように垂れ下がった黒髪を指で弄び、小馬鹿にする様に口角を上げた。
「私を犬扱いなんて、良い度胸だね」
「一語一句、間違ってねぇだろ。千房の狂犬」
ちなみに呑み代は瑠衣の奢りです。
あんな状態で、支払いしたら、威圧的過ぎて敷居が高くなるから。
瑠衣が尻に敷かれるイメージがないんですよ。
学生時代、平気でマネキン持ち寄った変人が、振り回されるとは思えない。
鏡花は人に好かれる為に演技初め、何も残らない事を気にして、死に様を残す為に執筆をしてます。
だから人への好意や、嫌わないで欲しいという思いが少なからずあります。
人への恐怖がある分、振り回され易いのは鏡花です。
狂犬ですけどね。瑠衣には懐いてるから言うこと聞きます。
男性がこんな恋バナをするかは知りません。
けれども言えないくらいの下ネタと言えばこんな感じかと思って出来た話。
最後の瑠衣の一言は、良い雰囲気なのに、それを壊すなよ。水を差すなよ。ということ。
少年漫画で下ネタ入れんのは言いけれど、関係ないところ、例えば普通に会話していたのに、突然スカート捲るとかそういうの。
下ネタ入れなきゃ売らないのは分かるけど、今、それ必要? 良い気分で呼んでたのに、水差すなよ。
という事。
そんなのは絶対したくない。という一言。
最後は最大限のデレ。
瑠衣の苗字は『千房』なんですよ。
後は分かるね?(‘ω’)




