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4-1

つば九郎追悼ストーリーです。

苦手な方はスキップしてください。

目の前に……


「お帰り下さい。」


俺は、目の前のペンギン?に店の戸口(とぐち)を指して言った。


「なんで?


意思疎通(いしそつう)が出来れば連れてきていいって言ったよ!?」


ペンギン?の隣でワンコロが吠える。


誰も意思疎通(いしそつう)が出来れば連れてきていいだなんて言ってない。


「そもそも、意思疎通(いしそつう)ができるのか?」


俺は、このとにかくでかいペンギン?に問いかける。


そう、この青いキャップを被ったペンギンはとにかくでかい。


俺より若干(じゃっかん)小さいくらいの大きさだ。


成人(せいじん)男性程度の大きさがある。


そして、でかいのは高さだけではない。横にも大きいのだ。


……どこかで見たことがある。これは、旧時代(きゅうじだい)のカリスママスコットつば〇朗ではないか?


大きなペンギン?はスケッチブックを取り出してマジックインキを走らせる。


『るーびーがあればできる』


どこかで聞いた業界用語(ぎょうかいようご)


よーく見ろ。


そんなわけない。


愛され畜ペンの彼は100年以上前にお空に飛んで行ったのだから。


おなかの辺りにSwallow’sと書いてある。


俺は(たず)ねた。


「おなかの文字はなんだ?」


ペンギンがスケッチブックに書いて答える。


「いれずみ」


違うそうじゃない。


いや、俺の知っている畜ぺんならそうなのかもしれない。


ところで、どうしてここに来たのかと俺は(たず)ねた。


ワンコロとロッテが答える。


「この精霊(せいれい)さんは森でね、出会ったの。


すごく(さび)しそうにしていたの。


新しい時代になってみんなの気持ちが形になったのにみんながいなくて(さび)しいって。」


元気(げんき)がない時は美味(おい)しいものを食べると元気(げんき)が出ますよってお弁当を半分こしたんです。


でも、それでも元気(げんき)が出ないみたいで。


それで食べたいものを聞いたら、るーびー?が飲みたいって言われて。


るーびーが分からなかったのでカイさんだったら知ってるかと思って。」


みんなの会いたい気持ちが合わさって形成(けいせい)されたらしい。


旧時代(きゅうじだい)のマスコットだが100年以上経った今でも野球界(やきゅうかい)ではレジェンドとして映像(えいぞう)が流れている。


それを見た人々の途切(とぎ)れない思いが大きくなって精霊(せいれい)になったのかもしれない。


これは、学会(がっかい)騒然(そうぜん)となるかもしれない。


学会(がっかい)があればだけれど。


「るーびーというのはビールのことだ。


わかった。


一杯だけだぞ。」


俺はわざと仕方ない風を(よそお)って伝える。


俺は野球(やきゅう)少年だったからな。レジェンドには優しいのだ。


ただ、レジェンドに会えたウキウキを誰にも(さと)られたくない。


だって大人だから。


畜ぺんがフリップ芸を見せる。


『るーびーは2はいがおやくそく』


さすがレジェンド。


ずうずうしい。いや、大胆(だいたん)と言い直そう。


俺はロボ丸に指示(しじ)を出した。


「悪いが、家には生ビールはない。


とりあえず、缶ビールを2本出してあげてくれ。


最近料理の腕も上がったし、つまみを作ってあげてくれ。


苦手(にがて)なものはあるか?」


と、畜ぺんに(たず)ねる。


『じゃいあんつ』


そうだよ。これだよ。


やはりカリスマ。先生だけあってわかる人にはわかるブラックを突っ込んでくる。


やはり先生は一味違う。

つば九郎が大好きで、私の中のつば九郎像を書き上げました。

みなさんの中のつば九郎像とは違うかもしれません。

みなさんの中のつば九郎を大事にしてください。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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