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1-3

ロボ丸は変形(へんけい)できるらしく、(かたち)をボード(がた)(かえ)(おれ)らを()せて家まで(はこ)んでくれた。

今は(おれ)の家の中にいる。


(おれ)は、途中(とちゅう)()()った屋台(やたい)()ったパンとソーセージと少しの果物(くだもの)をテーブルの上に(なら)べる。

「好きなだけ()え。

()りなかったら()()すから心配(しんぱい)するな。」

といいつつ(おれ)はパンにソーセージを(はさ)んで口に入れる。


ロッテもワンコロもいそいそと()(はじ)めた。


ロッテが(えら)んだオニオンブレッドを頬張(ほおば)るワンコロに不安(ふあん)になった(おれ)は、ロッテに(たず)ねる。

「ワンコロは、本当(ほんとう)は犬なのか?

犬はネギ(るい)を食べてはいけないのだが。」


もしゃもしゃと食べながらロッテは答える。

「ワンコロはいろんなものを食べるけれどお腹が(いた)くなったことはないから

多分大丈夫です!」


「ワンコロは(おおかみ)(かたち)をした幻獣(げんじゅう)ってやつみたいだから、大丈夫(だいじょうぶ)!」

とワンコロがバクバク食べながら答える。


そうか。

(おれ)知識(ちしき)にはなかったが、幻獣(げんじゅう)動物(どうぶつ)とは違うのだな。


ロボ丸は肩を()としながら

「ワタクシハ、食物(しょくもつ)接種(せっしゅ)スル機構(きこう)ガアリマセン。

トテモ残念(ざんねん)デス。」

とつぶやく。

肩を()とすロボなんて見たことがない。

多分かなり絶対(ぜったい)ヤバいスペックだろう。

そもそも魔力(まりょく)()められるコアをメカの動力(どうりょく)にできるなど新時代(しんじだい)でも聞いたことがない。

魔法動力(まほうどうりょく)機械動力(きかいどうりょく)変換(へんかん)などは永遠(えいえん)課題(かだい)と言われている。

こんなオーバーテクノロジーを創造(そうぞう)したロッテに、(さと)の人が気をつけろというのは至極当然(しごくとうぜん)と言える。

俺を信用(しんよう)していろいろ開示(かいじ)するなんて、大変危険(たいへんきけん)なので(あと)できつく注意しなければ。


俺は食べ物が足りるか彼女らを見渡(みわた)しながらお茶を飲む。

腹八分目(はらはちぶんめ)意識(いしき)しないと(ねむ)くなってしまう。危険(きけん)(とな)り合わせである冒険者(ぼうけんしゃ)の基本だ。

俺、冒険者(ぼうけんしゃ)ではないけれど。


ロッテの食べるスピードが遅くなり、体が(ふね)()ぎ始めた。

目もとろんとしている。

「眠いならソファーで横になるといい。

(つか)れが()まっていたんだろう。」

俺はロッテに声をかけると、毛布を準備(じゅんび)しようと椅子(いす)から立ち上がった。


毛布を持ってきた(ころ)には、テーブルにうつぶせになったロッテがいた。

すやすやと寝息(ねいき)を立てるロッテをソファーに(はこ)び毛布をかける。


「おやすみ。」


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