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リビングに皆が集う。
今日は、ワンコロ様が苦労して採ってくれたマンドラゴラのパーティーだ。
ロッテ様とワンコロ様がマンドラゴラの肉巻きを美味しそうに頬張る。
「ゴボウニハ肉巻キダト思ッタノデスガ私ノ実力デハゴボウノ味ニナラズ…」
ロボ丸は皆に謝った。
マンドラゴラはナス科の植物で、じゃがいものように地下茎が根っこのようになったものだった。
魔物であっても地下茎の毒性はなくならないので無毒化しなければならず、そのためか味の方はごぼうに近くなる成分構成にはならなかった。
そしてワンコロ様の見つけた群生地のマンドラゴラは大変生きが良かったみたいで繊維質が柔らかく、ごぼうのような食感ではなかった。
無毒化の方法が良くなかったのかもしれないと、アカシックレコードにアクセスし得た古の方法で無毒化した糠漬けのマンドラゴラを勧める。
「コチラハ塩漬ケト糠漬ケヲ組合ワセテ3年程熟成サセテ軽ク炭火デ炙ッタモノデス。
鑑定デハ無毒化サレテイマス。
ゴボウノ味ニ少シ近イモノニナッタト思ワレマスガ、ソレデモマダマダデス。」
大変申し訳なく思いつつせっかくの食材を無駄にしたくない気持ちで勧める。
「ごぼうとは違ったクセがあってこれはこれでおいしいよ。
それよりもさっき取ったばかりのマンドラゴラを3年熟成したことの方が気になるんだが。」
と蒸留酒を炭酸で割ったものを片手にどうやったんだとカイ様が聴いてくる。
「空間魔法ノ応用デス。
時間ハ不可逆性ノタメ時間経過ニシカ応用デキマセンガ、物質ノ動キヲ速メマシタ。
エネルギーノ法則デ不安定ニナリマスガ空間魔法デ遮断スルコトニヨリ外界ニ影響シナイヨウニシマシタ。」
カイ様が呆れた顔で
「ロボ丸のスペックが高すぎて何を言っているか今は理解できないが、世界が驚くような新しい方法を見つけたってことだな。
できるやつが何人いるかわからんが、後で魔法協会に特許申請しような。」
とまずはレポートを書くように勧めてきた。
ワンコロ様が横で「ワンコロもできるもん」と言いながらケサラン様と一緒になにかをうんうんやってる。
無からできた私は、もしかしたらいつか有になって本当の人間になれるかもしれない。
お気づきの方がいらっしゃると思いますが、
ワンコロがマンドラゴラをゴボウのお味と思っていたのは
土ごと食べていたからでした。




