百合と希望の草原
百合と希望の草原
私は百合
草原に咲く一輪の斧士。今日も、
ゴブリン突撃軍隊の頭蓋骨をかち割る
百合「肉ですな」
チキンナゲットの味だった。
無限発生するゴブリンを食えば
生活費をケチれるのだ。
そして耳を売却する。
百合「Sサイズ129個、内傷物11個
Mサイズ13個、内傷物1個
Lサイズ1個、内傷物0個
その他
オーガの耳55個
計15500円
内買取税3100円
手取り12400円
お願いします」
受付嬢「あなたほどの人材なら
ギルドの財務管理できるでしょうに
もったいない」
百合「私は芸術家です」
百合小説を書く!
百合小説を書くために
百合のネタを探さなければならない
百合じゃない
百合じゃない
百合じゃないから却下
百合「じゃあ百合ップル探しに行きます
さようなら」
受付嬢「はいさようなら」
ストリート
ゴブリン耳ナゲットを食いながら
百合第六感でサーチする。
百合ップルの気配はない。
百合「チッ」
まじくそこの街。
百合が足りない
百合とおっぱいが足りないんだ。
百合「百合どころか
女子受けしそうな女子もいない
どうなってやがる」
仕方がないので旅に出よう
〜〜〜〜〜〜〜〜
◯百合と希望の草原
百合「旅に出た」
私は百合
草原を競歩で進んでいる
百合第六感が、言っている
百合ップルが、この先潜んでいると
白い花「……」
白い花「……」
百合「なんだ花か」
川辺に2輪の白い花
百合だけど、百合じゃねぇ。
ちくしょう!
百合「……待てよ」
白い花、白い花
めしべとべしべ
こしこしこし
蜜
百合「うおおおおおおおおあああああああ❤︎」
興奮した!
まじ興奮した!
胸が、あっつい!
百合「ひゃああああ。旅に出て良かったー!」
早速ステータス画面のメモ帳に
妄想文を書きまくる
百合「……はあはあはあ❤︎」
35分で書き上げた
小説サイトに上げた
一部のサイトからBANされた気がした
……が、そんなことはどうでもいい!
……本当は良くないけど
百合「はぁー。疲れた」
燃え尽きた
川辺に寝そべった
白い花に囲まれて
幸せだけど、花粉症
百合「ぶえっくしょん」
はあ。私おっぱい小さいな。
どうでもいいけど。
どこかにレズ子さんいないかな?
百合「まじ板。私のおっぱいベニヤ板」
ペンペン
……
誰も来ない
百合「はぁー、帰ろ」
物語じゃない。
都合よく誰か来るわけでもない。
帰った
何もねえ。
百合「ユリッター見るか」
ユリッターを見た
ユリートした
ユリネとリユリートがついた
うれしい
百合「やっぱこれだね」
一人で飯食って
一人でユリートして
一人で百合動画を見る
現実的にこんな暮らしがいいのだろう
〜〜〜〜〜〜〜〜
◯夜の散歩
私は今日の一日を
短編小説にしてみた
30分で書き上げて
自画自賛してみた……
百合「ゴミカス!」
おもんな!
なにこの妄想劇
百合カップルいないじゃん!
百合「おかしい。こんなはずじゃ……」
原因は分かった。
86行目
私が草原から街へ帰ってしまったこと
百合「帰らなければよかった。
そのほうがプロット的に優れている」
私は明日
街を出ようと決意した。
めでたし めでたし
斧で自宅を粉砕した